大谷翔平選手(写真:AP/アフロ)

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メジャーリーガーの大谷翔平選手が全国の小学校に寄付したグローブを大分県別府市が市役所に展示したことに「私物化のように感じる」などと批判が寄せられていると2024年1月24日に大分放送が報じ、SNSでさらに波紋が広がった。大谷選手のグローブを展示している自治体はほかにもある。J-CASTニュースは25日、グローブを31日まで展示中の兵庫県相生市に状況を聞いた。

相生市内の各小学校にはすでに配布済み

別府市の公式サイトによると、大谷選手のグローブを「多くの方々に見ていただけるよう」として、各小学校での活用前に市役所に展示したという。期間について、当初は18日から29日までとしていたが、25日時点では同日の17時までとなっている。

大分放送の報道を受けてX(旧ツイッター)では「子どもたちのために早く学校に届けて」「『野球しようぜ』の文字を読んでないんかい...」などのコメントが寄せられた。

大谷選手のグローブを展示している自治体はほかにもある。例えば佐賀県基山町は公式サイトによると、1月13、14日と2月23から25日の土日・祝日に展示する。愛知県大府市も、公式サイトで「学校の休校日に大府市役所で展示します」としている。茨城県東海村の公式サイトにも、13、14日の土日に展示していたことが記載されている。愛知県愛西市は、9日に届いた後、同日から11日まで展示し、15日に「児童にお披露目する予定」としているほか、春休み期間中にも展示予定だと公式サイトに記載がある。

兵庫県相生市は、24日から31日まで市内の文化会館でグローブを展示している。市教育委員会学校教育課の担当者は取材に、すでに各小学校には届けているものの、ある1校にお願いして展示用に借りていると状況を明かした。

「16日の夕方に(グローブが)届いたので17日に各校に配送し、17日もしくは18日ころに各校でそれぞれお披露目をしております。1週間ほど学校で子供たちに使ったり触ったりしてもらったあと、市民にも貸していただけないかということで、展示場所の校区内のある1校にお願いをして、展示をしている状況です」

さらに「子供たちが(グローブを)1度見たあと、ルールや使い方などを子供たちなりに、先生たちと一緒に考える間の1週間、貸してもらえないかということで、借りる学校の子供たちにも説明をしておりますので、問題ないかと思っております」と補足する。

展示の理由については、「大谷選手が子供たちに寄贈してくださったという気持ちを伝えるとともに、(小学生の)子供たちだけではなく、中学生や高校生、市民の方々にも見てもらえる機会を、短期間ではありますが設けようということで、特別展示を行っております」と説明した。

別府市の展示には多くの批判が寄せられているが、「相生市についてはこの展示に、市民からご質問など特にいただいておりませんので、当初の予定通り(展示)させていただこうと思っております」とコメントした。