NHK「ニュースウオッチ9」 HPより

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 1月17日、NHKの青井実アナウンサー(43)が近々退局し、フリーアナに転身すると報じられた。青井アナは、この翌日からキャスターを務める「ニュースウオッチ9」を欠席し、番組降板が決まったという。

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 青井アナは4月からフジテレビの「Live News イット!」のキャスターを務め、同局の夕方の顔になるという。もっとも、降板が決まった「ニュースウオッチ9」の公式ホームページには、田中正良キャスター、林田理沙アナと並んだ青井アナの姿が、1月24日現在も掲載され続けている。NHK報道局の関係者は言う。

「局にとっては青天の霹靂で、いかにバタバタしているかということです」

NHK「ニュースウオッチ9」 HPより

「ニュースウオッチ9」といえばNHKの看板報道番組であり、そのキャスターともなればNHKのエースアナと言っても過言ではないだろう。なかでも青井アナは、身長185センチで見た目も爽やか、堅苦しさがなく、NHKらしからぬところが人気だった。

「祖父は丸井の創業者・青井忠治氏。その四男だった父は丸井関連の不動産管理会社の会長、後を継いだ青井アナの兄が社長です。兄の妻が元タレントの山岸舞彩で、青井アナの妻がテレビ東京の相内優香アナというのはよく知られたところ。青井アナは幼稚舎から大学まで慶應で、この会社のほか親族が経営する4社の役員として名を連ねていますから、リアル“華麗なる一族”と言っていいかもしれません。もっとも昨年12月、彼は上司の許可を得ずに役員報酬を得ていたことが発覚。報告義務を怠り、副業で報酬を得ていたとして厳重注意を受けました」

 お坊ちゃんだけに副業という意識がなかったのかもしなれない。ともあれ、NHKにはかつて徳川家康の異父弟を祖とする伊予松山藩久松松平家の分家の子孫であることから“殿”と呼ばれた松平定知アナもいたが、青井アナが異色の存在だったことは間違いない。

「性格も明るいし、合コンに誘えばホイホイやってくる気さくなところもあります。ですが、仕事となると……」

 エースアナだったのでは? アナウンス室の関係者が言う。

アナウンス力

「彼はもともと芸能畑、エンタメ系のアナウンサーでした。2015年から大阪放送局に配属され、当時の大阪放送局長で昨年までNHK副会長だった正籬(まさがき)聡氏に気に入られて報道畑に。17年に東京に戻ると、『ニュースチェック11』を皮切りに、『ニュース7』、『ニュースウオッチ9』を担当するようになりました。彼にとって報道への転身はラッキーだったと思います。今やNHKのバラエティ番組も司会はアナウンサーから芸人に取って代わられるようになり、バラエティ要員としての仕事がありませんしね」

 運も実力のうちとはよく言ったもの。

「もっとも、アドリブ力はないので、バラエティを続けていても通用したかどうか……。18年の『テレビ放送開始65周年 NHK×日テレ コラボデー』では、彼もNHKを代表して日テレとのコラボ番組『メレンゲの気持ち』に出演しましたが、久本雅美さんを相手にまともに喋ることもできませんでした。さらに、報道アナとしてもそれほど評価されていないため、選挙特番や緊急報道に出番は回ってきませんでした」

 このままNHKにいても先は明るくないとでも思ったのだろうか。

「彼がなぜフリーの道を選んだのかわかりませんが、実は報道が出るまでNHKは退局について全く知らされていなかったそうです」

 報道後に報告ということか。

NHKの情報番組のはずが

「そもそも『ニュースウオッチ9』は、4月以降も番組を継続すべきか検討されていました。というのも、昨年5月、新型コロナのワクチン接種後に死亡した遺族3人にインタビューしたVTRを、ワクチンではなくコロナ感染が死因だったと印象づけて放送し、NHK会長が謝罪、放送倫理・番組向上機構(BPO)に放送倫理違反と認定されたからです」

「ニュースウオッチ9」はどうなるのか。

「青井アナの処遇についても、色々と考えられていました。彼はお坊ちゃんだけにプライドが高いところもある。以前、和久田麻由子アナが妊娠・出産で『ニュースウオッチ9』を降板した際、彼は田中キャスターと2人でメインを務めるものと信じていた。ところが、和久田アナに代わり山内泉アナが起用され、彼女がメインとなってしまったため青井アナは大荒れ。オンエアでは彼女と目を合わすこともなく、彼女が番組を卒業する際も一瞥もくれないという感じでした。現在のメインである林田理沙アナに対しても同様です。役員報酬をもらっているようなアナウンサーが『ニュースウオッチ9』にいるのはまずいし、彼を外したほうが現場にとってもいいという声もあった。そのため、代わりに夕方の新しい情報番組を任せようという話が出ていました」

 NHKが夕方に情報番組を?

「『NHKプラス』の利用者アップのためにも、民放が視聴率を争っている夕方の情報番組に参入することはNHKにとっても必須と考えられているのです。そうした番組の司会ならば、適度に軽い青井アナにはもってこいですからね。ところが、その最中に彼が退局してフリーになることが報じられたのです」

 しかも移籍先は、フジの夕方の情報報道番組「Live News イット!」である。

武田アナとの違い

「真裏の番組と言っていい。NHKとしては裏切られたとしか思えません」

 円満退社ではなかったのだろうか。

「円満なら、途中で番組を降板などさせませんよ。例えば、昨年4月にフリーとなって情報番組『DayDay.』(日本テレビ)の司会をしている武田真一アナは、NHKを退局する直前まで大阪放送局の『ニュース きん5時』のキャスターを務め、朝ドラ『舞いあがれ!』のナレーションも退局の2日前の最終回まで担当しました。退局の際は、大阪放送局長もエールを送っていました」

デイリー新潮編集部