中日・立浪監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

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プロ野球横浜、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年1月22日に公開した中日・片岡篤史ヘッドコーチ(54)のユーチューブに出演し、中日に関して「立浪監督に5年というサイクルでチームを預けた方がいい」との見解を示した。立浪監督は22年に監督に就任し、2年連続で最下位だった。

強いチーム作るには「5年かかる」

立浪監督はPL学園高校から87年ドラフト会議で中日に1位指名されて入団。現役時代は中日一筋で「ミスタードラゴンズ」の愛称で親しまれた。09年に現役引退し野球解説者として活躍。21年オフに与田剛監督(58)に代わって中日の監督に就任した。監督初年度は序盤で大きく出遅れ最下位に沈んだ。

高木氏は立浪監督同様に22年シーズンから日本ハムを率いる新庄剛志監督(51)を例に挙げ、チーム作りに時間がかかることを解説。新庄監督は立浪監督同様に監督初年度、2年目と連続でリーグ最下位に終わり、3年目の今季はリーグ優勝を目指している。

高木氏は「日本ハムの新庄(監督)が(チームを)1回解体したみたいな形になった」とし、「それでいま一生懸命作っているけども、それには5年かかる。中日も立浪監督に5年というサイクルでチームを預けた方がいい。やっと今年からスタートだから」と説明した。

強いチームを作るには「5年かかる」との高木氏の見解に対して、今季から1軍ヘッドコーチに就任した片岡氏はメジャーリーグの例を挙げて同調した。

最下位でも観客は「コロナ前」水準に

「オリオールズでしたっけ?メジャーリーグの。1回弱い時に新しい監督を呼んで、5年といって色々やって今すごく強くなった。たぶんオリオールズだと思うんですけど、その例が出てましたよね。メジャーリーグというのはそうしていって、今ものすごく強いじゃないですか。そこまで浸透するのは時間がかかるということですよね」

高木氏は球団が長期的視野を持って選手育成に取り組み、将来に希望を見いだせればファンは納得して待っていてくれるとした。スポーツ紙の報道によると、23年シーズンは中日は最下位に低迷するも本拠地バンテリンドームの1試合平均観客数はコロナ禍以前の19年の水準に戻ったという。

高木氏は「今年はより以上に魅せないといけない。それのチャンスだし。だから今2年終わって、立浪監督にあと3年頑張ってほしいなと思う」とし、「監督を代えれば色は変わる。でもまた一からだから。そうじゃなくて今年ゼロになってスタートするような形だから頑張ってほしいなと思うんだよ、あと3年」と期待を込めた。