渡部建

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 昨年12月29日に放送された「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ)にアンジャッシュの渡部建(51)が登場し、およそ3年半ぶりの全国地上波番組への出演が話題になっている。この番組、2019年には10年にわたりコンビ活動を休止していたアンタッチャブルの復活劇を演出したことも。次は誰を復活させるのか?

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 くりぃむしちゅーの有田哲平(52)をキャスターに、報道番組の体で真面目な顔でコントやドッキリを繰り出すバラエティ番組「全力!脱力タイムズ」。12月29日は年内最後の放送ということで、拡大105分スペシャル。サンドウィッチマンの伊達みきお、女優の西野七瀬をゲストに、昨年の10大ニュースを振り返った。

渡部建

10位:WBC侍ジャパン優勝!世界一奪還
9位:プロ野球 阪神タイガース38年ぶりの日本一!
8位:「頂き女子」で多額の被害
7位:アフターコロナで飲食店に景気回復の兆し!
6位:前参議院議員逮捕
5位:SNSが火付け役!新しい学校のリーダーズ大ブレイク
4位:ドラマ「VIVANT」ブーム/「徹子の部屋」3度目のギネス世界記録
3位:不正発覚!謝罪会見

 これらのニュースを貴重映像で振り返るはずが、権利関係の問題で実際の映像が使えないため、大谷翔平をハリウッドザコシショウが演じるなど芸人たちが代役を務めることに。続いて発表されたのが……。

2位:お笑い界に新たなスターが続々誕生!

ナレーション:特別企画、2023年の賞レース王者の中から一組、スタジオで生ネタを披露していただきます。その芸人は、脱力お笑い王者・THEコンプライアンス!

――赤い覆面を被った大柄な男と青い覆面の男が登場すると、パワハラや金儲けにまつわるネタを披露。いち早く彼らの正体に気づいたのが伊達だった。

開き直りすぎのネタ

伊達:TKOさんだ!

――お笑いコンビ・TKOの木下隆行(51)は後輩芸人へのパワハラ騒動で、同じく木本武宏(52)は巨額の投資トラブルで、2人とも所属していた松竹芸能を退社。THEコンプライアンスのネタは、完全に自虐だった。

伊達:開き直りすぎだろ、これ! なんでそんな思い出させるのかなあ。

有田:脱力王者のTHEコンプライアンスのお二人です。知ってました?

伊達:THEコンプライアンスは知らなかったんですけど、TKOさんは知ってます。

――有田がネタの出来について尋ねると、

伊達:もっと面白いコント、いっぱい持ってるはずなんですけどね。全然、面白くないんですよ。いろいろ思い出して、リンクしちゃうというか。

西野:もったいない感じがしたんで、ここにキレのあるツッコミを入れる方が入ったらいいんじゃないか……。

――黒覆面が用意され、当然、伊達に白羽の矢が立ちそうになるが……

有田:これだけ好感度が高い伊達さんに、真ん中に入ってもらうわけにはいかない。誰か他に……。スタッフでお笑いやってたディレクターいるだろ?

――そして、スタッフと称する黒覆面を被った男を加えた3人で漫才となるのだが……。

「お前が言うなっつうの!」

赤&青:どうもー、コンプライアンスでーす。

青覆面:いやー、本当にコンプライアンスに厳しい時代になったねえ。

赤覆面:ホンマやねえ。

青覆面:やっぱりコンプライアンスは守らなあかん! ただ、コンプライアンスというのは……。

赤覆面:ちょっと待ってぇや。さっきからコンプライアンス、コンプライアンスってうるさいで。お前、ドツクぞ!

――ここまで押し黙っていた黒覆面が、堰を切ったように喋り出す。

黒覆面:お前が言うな、それ! お前さ、それやって、どんだけの人に迷惑かけた!? それで人生、棒に振りかけたんだよ! 簡単に言うな、そういうこと!

――ここで早くも、伊達が黒覆面の正体に気づく。

伊達:おおおおお! うわああああ! ウソ!? 何? なんちゅう3人だよ!

青覆面:あのー、俺がコンプライアンス、言い過ぎたからアカンよね。何より一番大事なんがお金よね。そういうことで言うと、ええお金儲けの話あるけど……。

黒覆面:お前が言うなっつうの! お前の場合は周りも巻き込んでいるんだからな! こっち(赤福面)よりタチが悪いんだよ、お前はな! 反省しなさい! 軽はずみに言わない、そういうこと! いい加減にしろ、本当に!

赤福面:そんなことやったら、お前の顔に何か投げるぞぉ!

黒覆面:だから、やめろっつってんだよ! それでお前、何失った? 事務所クビになって、周りの芸人誰もいなくなって、実の娘にももう会えない。反省しろって。そのちょっとした軽はずみから、とんでもないことになってんぞ!

――ネタは2人の時と変わっていないが、黒覆面が加わったことで一気に弾けた。そしてこう締めた。

食レポが得意

黒覆面:やめろつってんだ! お前ら思い出せよ、謝罪会見を。2人揃って頭下げて、なあ、辛かったろ? (青覆面に向かって)あとお前、流暢にやり過ぎだ。会見はしどろもどろになって、なんぼなんだよ。アレを見たいんだ、視聴者は。いいな! とにかく俺らがここに立てていることをありがたく思わなくちゃダメ! 色んな人が頭下げて、色んな人が本当に頑張ってくださって立てている。俺らができることは、本当に感謝を忘れず、謙虚に、本当にひたむきに、今できることを一生懸命、一人でも誰か一人でも、他人の役に立つ人生にしなきゃダメだろう! いい加減にしろ!

伊達:凄い! 心からの「いい加減にしろ!」だった。

有田:ごめんなさい。そこらへんにいたスタッフを入れちゃったんですけど。

伊達:あんな逸材がいたんですね。

有田:(黒覆面に)ちょっと、やってたんだっけ? お笑い?

黒覆面:はい。2020年の6月10日までやってました。そこでパタッとやめちゃって……。

――スタジオは爆笑。6月10日の翌日、週刊文春に“多目的不倫”を報じられたのがアンジャッシュ渡部だった。

有田:食レポとかできるの?

黒覆面:まあ、ちょっとだけやってました。漫才とかより得意ですね。

有田:じゃあまたお願いするかもしれないけど。もうお笑いはやらないんですか?

黒覆面:ボクもパートナーがいまして。ちょっとそのパートナーがあんまり乗り気でなくて……。

 結局、最後まで3人とも覆面を取ることはなく、彼らの名前が明かされることもなかった。有田以外の出演者はもちろん、TKOの2人も黒覆面が渡部であることは知らされていなかったようだ。ちなみに、10大ニュースの1位はジャニーズ問題だったが、収録時間が押したためにスタジオが消灯に……。民放ディレクターは言う。

次は誰が?

「面白かったですね、TKOとのコラボ、覆面という演出も。スタジオにサンド伊達がいたこともあって、渡部の全国地上波復帰は大成功だったと思います。業界内での評判も上々で、今後、出演番組も増えていくと思います。もっとも、覆面の演出はコンプラ対応のためだったのか、笑いのためだったのか……。『脱力タイムズ』なら素顔での出演もできたはずですから、まだ慎重に扱うべき案件という声もあります」

 渡部の復帰を望むテレビマンは多いのだろうか。

「多いというほどではありませんが、彼と仕事をしてきたスッタフは“一周回って”の復帰を望んでいます。たとえば、10年間に芸能界から離れ、その後、見事に復活したヒロミさん(58)のケースもありますから。もっとも、“優等生キャラ”だった渡部に卑劣な女性スキャンダルの影響はあまりに大きい。タレントとしてかつての人気を取り戻すことは難しいでしょう」

 SNS上では“炎上を狙いすぎ”との声もある。

「有田が総合演出も務めていることもあり、視聴率もさることながら、視聴者を楽しませる、驚かせる、話題性を作るという攻めた番組です。コアなお笑いファンを取り込む独自路線が売りなので、番宣もしませんし、ネット上の炎上なども気にしていないはずです。スポンサーの怒りを買わない限り、炎上などとは思っていないでしょう。むしろこの日は、フジテレビの番組編成が攻めていた印象です。18時からの『ワイドナショー 年末ゴールデン生放送SP』で松本人志の週刊文春の報道について取り上げ、21時からは『人志松本の酒のツマミになる話2時間SP』、これらに続いて『脱力タイムズ』で渡部の復帰ですからね。たまたまだったとはいえ、象徴的な夜でした」

 次は誰を復活させるのだろう?

「フジモンことFUJIWARAの藤本敏史(53)で決まりだと思います。昨年10月に当て逃げ事故を起こして謹慎中ですが、“日本一のガヤ芸人”として業界では復帰を望む声が多い。彼は事故後に会見を開いていないので、番組内での謝罪会見など企んでいるかもしれません」

デイリー新潮編集部