山川穂高選手(写真:CTK Photo/アフロ)

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プロ野球西武からフリーエージェント(FA)でソフトバンクに移籍した山川穂高内野手(32)の2024年シーズンの起用法に注目が集まっている。スポーツ紙の報道によると、小久保裕紀監督(52)が1月8日に山川について言及し、レギュラーを確約していないことを明かした。4年総額約12億円の大型契約で移籍した山川の起用法はどうなるのか。J-CASTニュースは、西武で山川を指導した経験を持つ元コーチの橋上秀樹氏(58)に話を聞いた。

スポーツ紙の報道によると、小久保監督は24年シーズンのレギュラーが決まっているのは柳田悠岐外野手(35)と近藤健介外野手(30)の2人だけだとし、残りのポジションは一斉スタートになると明かしたという。鳴り物入りで移籍した山川に関しても同様で、ファーストのポジションを争わせる意向を示した。

「小久保監督の発言はあくまでも対外的なもの」

ソフトバンクのファーストは中村晃内野手(34)が昨季までレギュラーの座を獲得しており、23年シーズンはファーストで128試合、外野で12試合に出場し打率.274、5本塁打、37打点をマーク。ファーストのレギュラーは中村と山川による争いが予想される。

このような背景の中、橋上氏は「山川選手の開幕スタメンは間違いないでしょう」との見解を示し、「小久保監督の発言はあくまでも対外的なものだと思いますし、中村選手への配力もあると思います。大金を使ってFAで獲得した選手に期待していないわけがない。小久保監督にとって山川選手はレギュラーで打線の主力になってチームの勝利に貢献してもらいたい選手のひとり。かなり大きな期待をしていると思います」とした。

そして「中村選手は元々外野手なので、おそらく本人と話して納得してのコンバートになると思います。あとはDHでの起用もある。山川選手をフルにファーストを守らせることなく、中村選手をファーストで起用して山川選手をDHで起用することもあるでしょう。あとは中村選手を外野に入れて柳田選手をDHにするとか。そのようなバリエーションが考えられる。年齢的に考えれば山川選手がファーストのレギュラーでほぼほぼ出場すると思います」と続けた。

「ホームラン争いの筆頭になるくらいの活躍を見せると思います」

打順に関しては「小久保監督が4番に対してどのような考えを持っているかにもよりますが、4番が最もしっくりくると思います」とし、本拠地をベルーナドームからペイペイドームに移すことで本塁打の数が増えると予想した。

「ホームラン争いの筆頭になるくらいの活躍を見せると思います。西武のベルーナドームに比べてペイペイドームは狭いのでホームランの数は伸びると思います。打線は西武よりも強いので、山川選手の前に塁にランナーがいる可能性が高い。そうなれば比例して打点も増える。そう考えれば、チームへの貢献度、上積みは高くなると思います」

さらに「ソフトバンクはこういう中でも山川選手の獲得に動いたのだから相当期待していると思います。非難されるのを重々承知で取っているわけですから。どの打順で打つかは分かりませんが、球団は間違いなく打線の中心で主力としてチームをけん引することを望んでいると思います」との見解を示した。