巨人の本拠地、東京ドーム

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巨人が2023年12月26日、昨季まで阪神でプレーしたカイル・ケラー投手を獲得したことを発表した。

ケラーは来日2年目の今季27試合登板で1勝1セーブ8ホールド、防御率1.71をマーク。家族の事情で8月に米国に帰国した。CSや日本シリーズで登板機会がなかったが、セットアッパーとして十分に計算できる。

「チームのウィークポイントを補う効果的な戦力整備」

ケラーは球団の公式サイトを通じ、「このたび読売ジャイアンツに入団することとなり、とても興奮しています。野球界屈指の由緒ある球団で、新たな歴史の一部に携わることとなり非常に光栄です。チーム、そしてファンの皆さまにさらなるチャンピオンシップを届けるため全力を尽くします。新しいチームメイトやコーチ陣、そして阿部新監督とお会いできること、さらにはジャイアンツファンの前で東京ドームのマウンドに立つことを楽しみにしています」とコメントを発表した。

2年連続4位に低迷し、阿部慎之助新監督が就任。今オフはV奪回に向け、弱点の救援陣の補強に重点を置いている。今季の救援防御率3.81はリーグワースト。勝利の方程式を確立できなかった。

新たな戦力が起爆剤になる。アダム・ウォーカーとの交換トレードでソフトバンクから高橋礼、泉圭輔を獲得。オリックスから金銭トレードで近藤大亮、現役ドラフトで阪神から馬場皐輔と即戦力のリリーバーが次々に加入した。

スポーツ紙記者は「即戦力の先発投手や強打者など派手な補強策ではないですが、チームのウィークポイントを補う効果的な戦力整備を行っていると思います。特にケラーは大勢が抑えとして機能しなかった時、守護神の代役としても十分に務まる」と評価する。

実のある補強策が吉と出るか。(中町顕吾)