メシウス(旧社名、グレープシティ)は、.NET対応のデスクトップ、Web、モバイルアプリケーション開発用コンポーネントセット「ComponentOne(コンポーネントワン)」の最新バージョン「2023J v3」を2024年1月17日にリリースする。

○「.NET 8」に対応、対応コントロールでパフォーマンスが向上

「ComponentOne」(公式Webサイト)

「ComponentOne」は、「Windows Forms」「WPF」「ASP.NET」「ASP.NET Core」「Blazor」「WinUI」の6つの.NETプラットフォームに対応する300種類以上の開発用コントロールセットを備えており、効率的な業務用アプリケーション開発が可能になる。「2023J v3」では、最新の「.NET8」に対応するコントロールを提供、これら機能を利用したアプリケーションの開発が可能になる。同社によれば、この効果は特に「Blazor WebAssembly」において顕著で「.NET 6」との比較で平均約5倍のパフォーマンスを実現するという。

○.NET 8に対応した正式版リッチテキスト編集機能「C1Editor」など機能強化

「Windows Forms」関連では、リッチテキスト編集機能「C1Editor」において「GetInnerHTMLメソッド」「PDFエクスポート」「SelectedTextChangedイベント」などを追加。画像サイズ変更、トリミングなどEditor機能の強化が行われている。同機能はベータ版として提供してきたが本バージョンより本バージョンより.NET 8に対応した正式版となっている。ほか、スマートタグから値を変更可能になったチャート図作成の「FlexChart」デザイナ機能の強化や「RadialMenu」で複数のイベント追加、「TrueDBGrid」での新プロパティなどが加わる。

機能が強化された「C1Editor」(同社資料より)

「WPF」「WinUI」「Blazor」関連では、データグリッド機能「FlexGrid」において、列下部のフッター行に固定表示できるスペースが確保され、フィルタリング、グループ化、増分読み込みなどを別途表示できるようになった他、列と行を入れ替える「転置グリッド」表示が可能に。「ComboBox」で選択動作の改善、「TabControl」の「C1TabControl」でユーザーがタブ選択可能なドロップダウンメニューなども追加されている。詳細は新機能ページにて紹介されている。

なお、同社では品質向上のため同バージョンよりリリースサイクルを変更し、年2回のメジャー、年2回のマイナーバージョンアップを行うことも発表している。1年定額制のサブスクリプション方式で提供し、最上位エディション「ComponentOne Enterprise」の1ユーザーの開発ライセンスで165,000円、更新が82,500円。