ギフトにぴったりな1万円以下の実用的な調理家電を5製品紹介します。写真は食パン1枚でホットサンドができるウィナーズ「レコルト プレスサンドメーカー ミニ」(写真:ウィナーズ)

年末年始はクリスマス、忘年会、新年会などで、プレゼントを渡す機会も多いのではないだろうか。

ちょっと便利な調理家電は、親しい人はもちろん、パーティーなど喜ばれることも。プレゼントであれば、操作がシンプルで、短時間で調理できる家電がおすすめだ。そこで、ギフトにぴったりな1万円以下の実用的な調理家電を5製品紹介する。

食パン1枚でホットサンドを作れる

ホットサンドメーカーは多数販売されているが、食パンを2枚使用するものが多く、ダイエット中の人には不向きだ。また、製品によってはミミを切り落とさなければならないものもあり、手間もかかる。カロリーが気になるという方も多い。ウィナーズ「レコルト プレスサンドメーカー ミニ」なら、食パン1枚で、食べきりサイズのホットサンドを作ることができる。


ウィナーズ「レコルト プレスサンドメーカー ミニ」直販価格4400円。少しレトロな印象で、かわいいデザインも魅力。色は写真のペールブルーのほか、ホワイト、レッド、限定のジンジャークッキー、ハニーイエローがある(写真:ウィナーズ)


中に入れる具材はアイデア次第。片手で持てるサイズ(写真:ウィナーズ)

使用できる食パンは、6〜12枚切り。予熱が終わったらプレートのツメに食パンを収めるようにセットし、好みの具材を入れる。2分半〜3分で焼き上がり、小さなサイズのホットサンドができあがる。食パン1枚を折りたたむ形になるので、中に挟める具材は少ないものの、食べすぎずにすむ。全体的にカリッとした仕上がり。

食パンのほか、ホットケーキミックスやパイシート、ごはんも使える。毎日の朝食やランチ、おやつ作りにも使える汎用性の高いホットサンドメーカーだ。レトロでかわいらしいフォルムも人気。カラーは限定色も含めて5色と豊富で、価格も4400円とお手頃な価格。ビンゴの景品などでも喜ばれそうな製品だ。

ゆで卵と蒸し料理が同時にできる

蒸し料理やゆで卵作りを同時にできるスチーマーは、筋トレ中の人やダイエット中の人におすすめ。クイジナート「クッキングスチーマー」は、2段式のコンパクトなスチーマーだ。水受けに水を入れてエッグトレーをセットし、卵または食材を置く。1段だけ使う場合は、そのままフタをして調理をする。卵は半熟、固ゆで、温泉卵ができる。ダイヤルを回すだけでほったらかしなので手間がかからない。


クイジナート「クッキングスチーマー」実勢価格9980円。鍋を用意しなくても、少ない水で、しかも短時間でゆで卵ができる(写真:クイジナート)


2段にすれば蒸し野菜とゆで卵の同時調理も可能(写真:クイジナート)

付属のスチームトレーを使って、1段目に卵、2段目にブロッコリーなどの野菜やささみなどを入れておけば、筋トレメニューが一度にできる。スチームトレーで卵以外の食材を蒸す料理もできるので朝、忙しいお弁当作りも、さまざまなヘルシー料理を短時間で作ることができる。料理初心者でもレシピブックが付属しているので安心だ。

蒸し料理は調理器具の準備などが面倒だが、これなら失敗がなく、しかも手軽にできる。実勢価格は9980円。

1〜2人分にちょうどいい電気ケトル

お湯を使いたいときに短時間でお湯を沸かせる電気ケトルも、プレゼントで喜ばれる家電のひとつだ。象印マホービンの電気ケトル(CK-SA06)はコンパクトなサイズ感で容量は0.6L。カップ1杯は140mL、マグカップは1杯200〜400mLのものが多いので、少数世帯であれば十分な容量だ。


象印マホービン「電気ケトル(CK-SA06)」直販価格8228円。写真はダスティグリーン。コロンとしてかわいらしいフォルムが魅力の電気ケトル(写真:象印マホービン)


こちらはサンドグレー。うっかり倒してしまってお湯がこぼれにくい(写真:象印マホービン)

定格消費電力は1300Wとハイパワーで、湯沸かし時間も短い。倒れてもこぼれにくい「転倒湯もれ防止構造」、熱くなりにくい「本体二重構造」、注ぎ口から出る蒸気を減らす「蒸気セーブ機構」など、安心して使える。

カラーはサンドグレー、ダスティグリーンの2種類で、丸みを帯びたやわらかなフォルムが魅力で、電源プレートは木目調となっている。広口でお手入れもしやすい。直販価格は8228円。

紅茶やお茶も楽しめるコーヒーメーカー

Coresブランドのコーヒーメーカーは、純金メッキ製フィルターが特徴だ。純金はコーヒーの味と香りに影響が少ないので、スペシャルティーコーヒー(適切な環境で輸送され、劣化の少ない状態の豆を焙煎した良質な焙煎豆で淹れたコーヒーのこと)のドリップをすると、より華やかでフルーティな香りを楽しめる。スペシャルティーコーヒーが好みの方におすすめのコーヒーメーカーとして知られている。


Cores「5カップコーヒーメーカー」直販価格9900円。純金メッキフィルターが特徴で、スペシャルティーコーヒーの香りがよい(写真:大石アンドアソシエイツ)


コーヒーだけでなく、紅茶なども楽しめるコーヒーメーカー。来客時にも便利(写真:大石アンドアソシエイツ)

ペーパーフィルターも使えるが、直接注いで淹れたほうがうまみ成分であるオイルをそのまま抽出でき、豆本来の味やコクがハッキリとわかる。ただ、ペーパーフィルターを使ったほうがフィルターごと捨てられるのでお手入れは簡単だ。

ここで紹介する「「5カップコーヒーメーカー」は、ティーサーバーも付属していることがおすすめポイント。コーヒーサーバーとは分けられており、匂い移りがない。ティーサーバーをセットすれば、紅茶・中国茶・ハーブティーなども抽出できる。ゆっくりと時間をかけて対流されるので茶葉が十分に開き、豊かな香りが口で広がる。

サイズは幅16.5×奥行22.5×高さ26.5cmとコンパクトであるが、最大容量は750mlで抽出量は5カップまで淹れられる。直販価格は9900円。コーヒーだけでなく、いろいろな飲み物も楽しめるので幅広い人に楽しんでもらえるだろう。

サラダチキンも作れるヨーグルトメーカー

最後に紹介するのは、牛乳パックをそのまま使ってヨーグルトを作ることができる、アイリスオーヤマのヨーグルトメーカー(IYM-016-W)。牛乳パックを使ってヨーグルトができるヨーグルトメーカーはほかにもあるが、横幅が大きい豆乳のパックも使えるのはめずらしい。直販価格は5980円。

自動メニューも充実しており、プレーンヨーグルト、カスピ海ヨーグルト、豆乳ヨーグルト、飲むヨーグルト、甘酒、塩こうじ、サラダチキンをほったらかしで調理可能。調理時間は自動メニューで作った場合、プレーン、カスピ海、豆乳ヨーグルトは9時間。付属の専用容器で作ることもできるが、その場合は熱湯消毒が必要。専用容器容量は900mL。


アイリスオーヤマ「ヨーグルトメーカー(IYM-016-W)」直販価格5980円。自動メニューが豊富なヨーグルトメーカー(写真:アイリスオーヤマ)


牛乳パックを入れて作ることができるので手間なし(写真:アイリスオーヤマ)

とくにおすすめなのは豆乳ヨーグルトだ。酸味が抑えられており、とろりとしていて優しい豆の香りが口の中にふわっと広がる。市販品の豆乳ヨーグルトは種類が少なく、通常のヨーグルトと比較すると高価なものも多いが、ヨーグルトメーカーがあればいつでもできたてをたっぷり食べられる。

なお、手動で作る場合、温度設定範囲は1℃刻みで25〜65℃、時間設定範囲は1〜48時間で調整できる。自分好みのヨーグルトを作りたい方も、細かく設定できるのでいろいろ楽しめそうだ。

1万円以内でも、便利で使いやすい家電はいろいろある。予算と目的に合わせて、プレゼント選びの選択肢に家電も加えてみてはいかがだろうか。

(石井 和美 : 家電プロレビュアー)