CBS MarketWatchによると、6日の米株式市場は、米労働省が同日発表した9月の雇用統計で、新規就業者数(非農業部門で軍人除く、季節調整済み)が市場予想を大幅に下回ったものの、失業率が8月の4.7%から4.6%に2カ月連続で改善して市場予想の4.7%を下回ったことを受け、早期の利下げが行なわれないとの見方から売られ、ダウ平均株価指数は前日比16.48ドル安の1万1850.21ドルに反落した。週間では1.5%高。

  前日の取引でダウ平均株価指数が一時史上最高値の1万1870.06ドルに達するなど、ここ数日間堅調な地合いが続いたことが利益確定売りを誘った。また、有力取締役の退任が明らかになった自動車最大手GM(ゼネラルモーターズ)の株価が前日比6.3%安の31.05ドルに急落したこともダウ平均を押し下げた。

  ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は同6.35ポイント安の2299.99、S&P500株価指数も3.64ポイント安の1349.58とそれぞれ反落して引けた。週間では、ナスダックは1.8%高、S&Pは1%高だった。

  個別銘柄では、メモリチップメーカーのマイクロン・テクノロジーズは、第3四半期決算が市場予想を下回ったことから前日比13.7%安の15.14ドルで引けた。無線通信インフラを運営する米クラウン・キャッスル・インターナショナルは、同業グローバル・シグナルを買収することを発表し、同4.8%安の33.10ドルで引けた。グローバルは同7.7%高の53.94ドルだった。【了】