CBS MarketWatchによると、米NAR(全米不動産業協会)は2日、8月の米住宅販売保留指数が前月比4.3%増の110.1となったと発表した。NARでは住宅販売は底を打った可能性があると見ている。前年同月比では14.1%の減少だった。


  NARの主任エコノミスト、デービッド・レリアー氏は「住宅販売は8月に底を打った可能性があるとみている。住宅の供給量は減少しており、来年早々には住宅価格が上昇に転ずる水準まで、在庫が縮小することも予想される。ただ、市場の回復は通常よりも緩慢なペースになるだろう」としている。販売保留は住宅売買の契約を結んだ件数で、その後、通常は1−2カ月後に物件の引渡しが行なわれ、売買が完了した時点での販売件数とは区別され、中古販売統計の先行指標として見られている。

  地区別では、米西部が9.2%、南部4.0%、北東部3.6%と、それぞれ、前月に比べて増加。中西部は横ばいだった。

  NARが9月25日に発表した8月の中古住宅販売件数は年率換算で、前月比0.5%減の630万戸(季節調整済み)と2004年1月以来の低水準となっていた。販売価格の中央値も前年同月比1.7%減と1995年4月以来約11年ぶりのマイナスを記録。在庫水準は7.5カ月分の供給量と過去13年間で最高に達した。

  米ISM(サプライマネジメント協会)は2日、9月の製造業景況指数が52.9に低下し、2005年5月以来の低水準になったと発表している。また、米商務省が同日発表した8月の建設支出額は、住宅の建設支出が前月比1.5%減だったものの、全体では同0.3%増だった。【了】

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