エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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大谷の満票MVPの鍵を握る“シーガー票”、レンジャーズ番記者の考えは?

 メジャーリーグは1日(日本時間2日)、ア・リーグのレギュラーシーズン全日程が終了し、エンゼルスの大谷翔平投手はリーグ最多44本塁打を放ち、日本人初の本塁打王を獲得した。6年目の今季は打者で打率.304、95打点、20盗塁、OPS1.066。投手でも23登板で10勝5敗、防御率3.14、167奪三振と好成績を残した。2年ぶり2度目の最優秀選手(MVP)は確実視されているが、史上初の「2度目の満票MVP」となるか注目される。

 過去に満票MVPを獲得したのは2021年の大谷を含めて19人いるが、満票MVPを2度目獲得した選手はいない。大谷の快挙の鍵を握るのは、レンジャーズのコーリー・シーガー内野手が1位票を獲得するか。今季は打率.328、33本塁打、96打点、OPS1.015。守備の要となる遊撃手として、チームの7年ぶりのポストシーズン進出に大きく貢献した。

 MVPに投票できるのは両リーグで30人ずつ。全米野球記者協会(BBWAA)のメンバーで、ニューヨーク、ロサンゼルス・アナハイムなど各支部から2人が選ばれる。シーガーの地元、アーリントン支部に所属するレンジャーズ番記者たちは、今年のMVP投票をどう見ているのか。MLB公式サイトのケネディ・ランドリー記者はこう断言した。

「ショウヘイ・オオタニはシーズンの4分の3の期間で、MVP最有力候補と証明しました。シーガーはオオタニを倒す可能性を秘めた唯一の選手ですが、やはりオオタニの活躍を見落とすわけにはいきません。打撃では偉大なシーズンでしたし、投球でもキャリア屈指。どの投票者にとっても、ショウヘイ・オオタニを選ばないのは難しいと思います」

 ダラス・モーニング・ニューズ紙で長年レンジャーズ番を務めるエバン・グラント記者も、“MVP・大谷”に同調する。「やはりやっていることは歴史的だ。ベーブ・ルース以降100年間、我々が見られなかったことをやっているんですから」。シーガーのお膝元でも、やはり今季のMVPは大谷と見ているようだ。

 満票MVPへネックとなりそうなのがチーム戦績か。ただ、両記者ともチームがポストシーズンに出場するか否かは、以前ほどMVP投票へ影響しないと口にする。ランドリー記者は「考慮しないといけないことだと思っていますが、マイク・トラウトはエンゼルスが勝てないチームであるにも関わらず、MVPを3回獲得しましたから」と証言。グラント記者も「前ほどの基準には見なされなくなったと思います」と言い切った。

 投票は全日程終了後に締め切られ、ポストシーズン、ワールドシリーズの成績は加味されない。今季も数々の偉業を残した大谷が表彰でも輝きを残すのか。両リーグのMVPは例年11月中旬に発表される予定となっている。(小谷真弥 / Masaya Kotani)