「海苔品質のデータ化と消費者への見える化」の実証実験

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 グローリー株式会社(兵庫県姫路市、以下 グローリー)は、最新の画像識別・AI技術を活用したノリ(海苔)色調検査機を使っての「海苔品質のデータ化と消費者への見える化」の実証実験を行っている。ノリの等級検査業務で画像識別、AI技術を用いた実証実験を行うのは業界初。10月末までの予定。

 この実証実験は、兵庫県漁業協同組合連合会(同明石市)からの依頼を受け、今年8月、同漁協組合連合会の「のり流通センター」 (同加古郡播磨町)で始められたもの。

「海苔品質のデータ化と消費者への見える化」の実証実験(提供:グローリー株式会社)

 実証実験を行うことになった背景には、ノリ生産業者、購入業者がそれぞれ抱えている課題がある。

 現在、ノリの品質を示す「等級」の決定は、生産地(漁協)ごとの検査員の目視に頼っており、数値などの裏付けに至っていない。加えて、目視による等級評価が検査員の負荷となっている。

 一方ノリを購入する側も、買い付けにあたり、現地での現物目視確認による品質判断が求められていることから、“目利きのできる人材”を育成する必要がある。そこで、等級評価の数値化と検査業務の合理化・効率化を図ろうと実証実験が行われることになった。

 検査機では、センサーで撮影したノリ表面の色調などから品質を評価し、「色スコア」により等級を判別。等級評価をDX化することで等級の“見える化”を図れるとともに、検査業務の負担減も期待できる。

海苔色調検査の流れ(提供:グローリー株式会社)

 実用化されると検査ラインの合理化にもつながり、検査結果をデータ化・共有化すれば遠隔地からのリモート共販も可能となる。グローリーは実証実験について「ノリ流通の抜本的な改革に貢献できる」としている。