乳がん入院前夜の私が「小学生の息子と全裸ツーショット」を撮ったワケ

 2016年のクリスマスイブに突如乳がん宣告。(ステージB)。晴天の霹靂だった「がん宣告」から約1年間、泣いたり笑ったり怒涛の日々を駆け抜けた、私のがん治療ドキュメンタリーを連載でお届けしています。
◆病院からの連絡を待つ日々

 紆余曲折を経て、優しくて親身になってくれる主治医のS先生と出会い、納得いくまで説明を受けたことで、私の心も決まりました。S先生に身を預け、手術をお任せすると決め、術式も乳房全摘手術と決定。

 私がお世話になった病院はがん専門病院。乳がんに限らず、あらゆるがんで手術を待つ人が押し掛けるので、常にベッドが満床。

「手術に間に合うようにベッドを手配し、ベッドが空き次第電話するので、連絡を受けたら即入院して欲しい」とのこと。ドキドキしながら待つしかありません。

 自分の身の回りにはがんを患っている人がいなかったので、今までピンと来ませんでしたが、これだけ多くの人ががんという病気に向き合っているのだなぁと肌で感じました。

「私だけが特別じゃなく、たくさんの人ががんの治療をしているのだから、大丈夫!」と思えたので、がん専門病院にお世話になってよかったのかなと思います。

◆乳がん壮行会で家族に元気をもらう

 病院からの連絡を待つ間に、夫が「入院中は病院食だから、美味しいものでも食べて体力をつけて行きなよ」と入院前の壮行会を兼ねて食事会を提案してくれました。

 誕生日や記念日などで行く、私が大好きな和食屋さんで、入院したら息子のお世話をしてくれる予定の母も一緒に食事。おいしいご飯と、がんが分かってから控えていたお酒も飲んで、思いっきり楽しいひと時を過ごしました。

 ふだんあまり外食が好きではない夫からの声掛けだったので、夫なりの気遣いだったのかなと思います。私が入院する間、子ども同士が仲良しの同級生のママ友や、学校の先生にも事情を話し、息子の様子も見守ってもらうようお願いしました。

 息子は私が病気で入院することは分かっていましたが、手術すれば治ると説明していたのであまりシリアスにはなっていないようでした。

「母ちゃん、がんばってー」とニコニコ応援してくれる姿が、これまた可愛い。この子のために絶対死ぬわけにいかないぞ! と気合いを入れました。

◆息子のお世話は家族の連携プレーで

 約10日間の入院の間、当時小学校3年生の息子の世話をどうするかについても家族と打ち合せをしておく必要がありました。

 夫はサラリーマンですが、少しだけ出社時間をずらして、朝息子を学校に送りだしてくれることに。夕方以降は、同じ市内に住む私の母が家に泊まり込んで、息子の帰宅から夕飯づくりまでを担当してくれることになりました。

 小さい子どもがいる中で入院となると、周りの人の助けをどうしても借りなくてはいけないと痛感。周りに親族がいなかったりすれば、それだけで治療が思うように進まないことだってあるはずです。

 特に乳がんは、40代あたりから患者数が急増するため、まだ子どもが小さいママさんがかかることも大いにありえます。実際、小さい子ども連れの人が病院の診察待ちをしている姿もたくさん見かけました。

 うちの場合は母が近くに住んでいて動けたことと、夫もある程度会社の融通がきいたので助かりましたが、そうでない家庭もたくさんあるでしょうし、今回のことで家族の助けを本当にありがたく感じました。

◆息子に説明すると、シンプルに解釈してくれた

 息子にも入院のことを伝えました。今まで、学校のお泊り会などの行事以外で離れ離れになったことがなかった私たち親子。10日間家を空けるなんて大丈夫かと、私のほうが心配でたまりません。