ZARA史上初の日本ブランドとのコラボが実現 「メゾン スペシャル」は海外進出に意欲
◆アーダーエラーやスタジオ ニコルソンなどに続くコラボ
ザラはこれまでに「スタジオ ニコルソン（STUDIO NICHOLSON）」や「クラークス（Clarks）」といったブランドに加えて、デザイナーのルイージ・ビラセノール（Rhuigi Villaseñor）やモデルのカイア・ガーバー（Kaia Gerber）、イタリアのインテリアブランド「カルテル（Kartell）」やロンドン発のインテリアライフスタイル雑誌「ウォールペーパー（Wallpaper*）」など幅広いジャンルでコラボを発表。アジアブランドでは韓国・ソウルを拠点とする「アーダーエラー（ADER ERROR）」とタッグを組んだ実績を持つ。いずれもニーズを満たす「最先端のファッションの提供」をキーワードにパートナーを選んできた。
日本では、2018年に文化学園大学とのコラボを展開したが、日本ブランドのコラボは今回が初めて。上陸25周年の節目にコラボプロジェクトを立ち上げ、「ファッション、多様性、持続可能性において新しいものを創造する」というザラと共通する美学と哲学を持ち合わせるブランドを探してきた。その中で、メゾン スペシャルをブランド立ち上げ当初から愛用しているスタッフがいたことが焦点を当てるきっかけとなったという。
ザラはメゾン スペシャルについて「自国の文化や伝統から新しいものを創造しており、私たちの美学と哲学を共有することができるブランド」と評価。トレンドファッションを世界中のオーディエンスに提供するというヴィジョンを体現できるとし、今回のパートナーに選んだ。
メゾン スペシャルにとっても海外ブランドとのコラボは初の取り組み。メゾン スペシャルのチームは「ブランド認知度拡大はもちろん、メゾン スペシャルというブランディングを自信に繋げることができた」と手応えを語る。
◆1年をかけて完成、コレクション製作の裏側
コラボコレクションのコンセプトは「NEW MIX FASHION」。ウィメンズとメンズに加えて、メゾン スペシャルでは展開していないキッズもラインナップしている。昨夏頃から始動したというコラボコレクションでは、メゾン スペシャルのチームがサンプル確認のために現地にも足を運び、メゾン スペシャルのシグネチャーアイテムとザラが得意とするトレンド感のあるスタイルを掛け合わせ、それぞれの専門性を活かしたコレクションに仕上げた。
デザイン面ではテーラリングとスポーティという両極端の要素をインスピレーション源に、デニムウェアをはじめ、ニットウェアやパンツ、バッグ、シューズといったトータルコーディネートが叶うアイテムをラインナップ。ボリュームのあるシルエットやテクスチャー、鮮やかなカラー展開といったメゾン スペシャルの強みを落とし込んだ。
今回のコラボはスタイリングを軸としたコレクションと位置付け、ルックでもその世界観を体現。メゾン スペシャルは「メゾン スペシャルのエッセンスを生かしながら、ザラのマーケットにも幅広く届けられる商品に落とし込めた」と振り返る。
コラボコレクションは9月28日からザラの公式オンラインストアと国内25店舗で販売。また、ザラ銀座店では10月8日までの期間、コレクションの世界観を表現するポップアップを開始する。メゾン スペシャルは今回のコラボを機に、本格的な海外展開を視野に入れていくという。
