©︎Mainz 05

 アンドレアス・ハンチェ=オルセンが負傷離脱した1.FCマインツ05は、それに反応する形でジョシュア・キラボギの獲得を発表した。これまでボランチを主戦場としてきた33歳のフランス人ディフェンダーには、低迷するマインツに守備の安定化をもたらすことが期待されており、「ジョシュアは鍛え抜かれた中央をメインにプレーするディフェンダーであり、彼の獲得によってアンドレアス・ハンチェ=オルセンの穴を埋めることができたよ」と、マルティン・シュミットSDは喜びを述べている。

 特にヴォルフスブルクでの監督時代に自ら指導した経験もあるシュミットSDは、直接ギラボギに対してコンタクトをとっており、「彼は素晴らしい人格者であり、長年キャプテンを担って、ブンデスリーガや欧州の舞台でヴォルフスブルクを牽引してきた選手。しかも複数言語を操り、オープンかつ人情味のある性格からも、すぐにロッカールームやスタジアムで順応を果たせるだろう」と期待感を示している。

 なおそのヴォルフスブルクとの契約は夏で満了となっていたために、フリートランスファーでの獲得となったマインツに移籍金の支払い義務は発生しない、契約内容については仏紙レキップによると単年契約ながら、延長オプションについても付随することで合意したようだ。スウェンソン監督は「彼は素晴らしい選手で、絶対的リーダーでもあり、そのプレー面のクオリティのみならず、ブンデスでの豊富な経験(207試合)ももたらしてくれる」とコメント。「国際的にも力を証明しており、その献身的な姿勢とリーダーシップによってまさにトップクラスの補強となってくれるだろう」と語った。

 ちなみにマインツはここまで5試合を経過して勝ち点1、最下位に低迷しているところであり、ギラボギは「僕とクラブはサッカーに関して、そして僕がどうこのチームにインパクトを与えられるかについて、同じ考えを共有できた。僕はディフェンスを好み、高みを目指して取り組み続けてきた。これからチーム練習を重ねて早く馴染んでいき、そして僕のもつ経験をもたらしていければと思う」と意気込みを見せている。

 またそれに先駆けて月曜午後にはクラブ側から、アンドレアス・ハンチェ=オルセンがこれから足首の手術を受けることが発表された。今冬にKAAゲントから加入し3バックの主力となった同選手だが今季はここまで精彩を欠いており、これから足首の問題の解決をはかることを決意したという。離脱期間は4ヶ月から半年ともいわれ、クラブ側としては即座の対応を求められていた。