【神戸】日本代表SB毎熊晟矢を抑え、決勝点を奪い、齊藤未月へのエールまで。佐々木大樹が覚醒した一夜
【神戸】日本代表SB毎熊晟矢を抑え、決勝点を奪い、齊藤未月へのエールまで。佐々木大樹が覚醒した一夜
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[J1第28節]神戸 1−0 C大阪/9月23日/ノエビアスタジアム神戸「いやーめちゃくちゃ沸かせました。沸かせすぎました、すみません!!」 J1・28節の神戸とC大阪の一戦で、ヒーローになったのは、アカデミー育ちの24歳、明るい性格でも知られるアタッカーの佐々木大樹だった。 4−3−3の左ウイングに入った佐々木のこの日のミッションは、攻撃面に変化を加えるとともに、先日の欧州遠征で日本代表デビューを果たしたC大阪の右SB毎熊晟矢に対応すること。「攻撃的な選手で嫌らしいポジションを取ってくることは分かっていたので、攻撃のところで長所を消せれば、僕らの時間帯を増やせると考えていました。そのストロングを消せたのは、自分のリズムを良くした要因かなと思います」と振り返る。 左SBの初瀬亮とともに、C大阪の毎熊と右サイドハーフのジョルディ・クルークスもケアしながら、攻撃にも絡むと、ハイライトは59分、ここでも初瀬のボールから訪れた。 左サイド深い位置で初瀬がロングボールを送ると、走り込んだ佐々木がDFを振り切りながら決勝点を挙げてみせたのだ。【動画】神戸FW佐々木大樹の決勝弾
ヒーローインタビューでは冒頭の言葉とともに、「みんなで走って掴んだ勝利だと思います。チケット完売ってことで、最高の雰囲気を作ってくれたので感謝しかありません」とメッセージも送った。 得点後、そして試合後にはゴール裏でサポーターと大いに喜びを分かち合った佐々木は、長期離脱中の同じ1999年生まれの齊藤未月のユニホームも手に掲げた。戦友への想いも明かしている。「(試合前に)特にメッセージはなく、心でつながっていると思っているので、何も言葉をかわさずとも思っていることは一緒かなと。目の前の相手に勝つ、そうすればチームが勝利するということです」 サポーターから愛され、チームメイト思いで、攻守で周囲を助けられる男がもたらした一勝は、悲願のリーグ初制覇へ、前節は広島に敗れていたチームに大きな勢いをもたらしたに違いない。取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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