地元で凱旋ゴールを挙げた杉田。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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【国際親善試合】日本8−0アルゼンチン/9月23日/北九州スタジアム

 地元でのゴールに喜びもひとしおだ。

 なでしこジャパンは9月23日、北九州スタジアムで行なわれた国際親善試合のアルゼンチン戦で8−0の快勝。福岡県北九州市出身の杉田妃和が、この試合で地元凱旋ゴールを挙げた。

 ハーフタイムに右ウイングで途中出場した杉田は66分、清家貴子の自陣からのロングボールに反応。フリーで裏に抜け出すと、GKとの1対1を冷静に制してゴールに流し込み、チームの6点目を決めた。

 杉田は「貴子が良いボールすぎて、どフリーでこれは決めなかったらやばいなと」と抜け出した瞬間は緊張感があったという。それでも、左足で放ったシュートはしっかりと枠を捉えた。
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「貴子もボールを持った瞬間、狙っている感じがしたので、『きたかな』という感じだった。タイミングを合わせるところでは、お互い見合っていたところもあるので、すごいぴったしという感じのゴールでした。

(代表で)久々に決めたのもすごく嬉しいですし、でも得点に絡んでいきたいという思いはすごくあったので、そこが数字として表れて良かったと思います」

 地元での試合とあって、杉田は一段と大きな歓声を浴び、試合後にはスタンドの近くに駆け寄り、観客と話し込む姿が印象的だった。

「代表で得点できるだけでも自分自身は嬉しい。なおかつ、こういう場所で取れたのは、家族や友達、生で見に来てくれている方も多いですし、そういう方にちゃんとした形で届けられたというのは良かったと思います」

 お世話になった人たちの前で見せられた最高の結果。杉田は、終始笑顔で自身のゴールを振り返っていた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)