為替相場まとめ9月18日から9月22日の週
18日からの週は、米英日などの主要中銀の金融政策発表が相次いだ。週前半はイベント待ちムードで方向性が乏しかった。まず米FOMC会合結果が発表された。政策金利を大方の予想通り据え置きとしたが、FOMC委員の金利見通しで年内あと1回の利上げが示唆され、来年の金利水準が引き上げられた。パウエル議長会見でもタカ派のトーンが維持されている。市場は米高金利が長引くとの観測とともに米債利回り上昇、ドル高圧力が広がった。木曜日の英中銀(金融政策委員会・MPC)についてはエコノミスト予想では25bp利上げが優勢だったが、発表前日の英消費者物価指数が予想を下回る伸びにとどまったこと受けて、短期金融市場の織り込みは据え置きと利上げがほぼ五分五分となった。据え置きを5対4の僅差で決定するとポンド売りが広がった。スイス中銀は市場の利上げ予想に反して、据え置きを発表。足元の消費者物価の落ち着きで利上げは見送られた。この日はトルコ中銀が予想通り25%から30%に政策金利を引き上げた。スウェーデン中銀とノルウェー中銀も予想通りの利上げを発表。いずれも今後の追加利上げに言及した。金曜日の日銀決定会合ではマイナス金利を継続、従来からの政策が踏襲されている。植田日銀総裁からも「政策修正の時期は決め打ちできない」「施策への基本的な考え方について、従来から変化はない」など政策修正に関する新たな情報は得られなかった。全般的に米金融当局のタカ派姿勢が勝った格好でドル買いが優勢だった。ドル円は148円台に乗せて年初来高値を更新。ユーロドルは1.06台、ポンドドルは1.22台へと沈んでいる。
(18日)
東京市場は敬老の日の祝日で休場。
ロンドン市場は、円高の動きが一服。先週末の米株安を受けて東京不在のアジア株は軟調に推移。ドル円は週明け朝方の147.88近辺を高値に軟化、ロンドン早朝には147.56近辺まで下押しされた。欧州株も軟調に推移しているが、ドル円の下げは一服。米債利回りの上昇局面で147.70台まで下げ渋ったあとは147.60-70レベルに落ち着いている。ユーロやポンドは対ドル、対円ともに下に往って来い。ユーロ円はロンドン朝方に147.35近辺まで下押しされたあとは157.50-60レベルに下げ渋り。ポンド円は183円付近から182.70台まで下落したあとは183.20付近まで買い戻された。ユーロドルは1.0656から1.0678までのレンジ。ポンドドルは1.2370から1.2410までのレンジ。米10年債利回りは4.34%付近から4.35%台での揉み合い。週央以降の米FOMC、英MPC、日銀などの金融政策発表を控えて、週明けは調整の動きを交えつつも、全般に動きにくい展開となっている。カジミール・スロバキア中銀総裁は、9月利上げが最後であること望むとしながらも、来年3月の予想まではインフレ目標に向かっていること明確に確認できずとして利上げ終了の判断を留保した。デギンドスECB副総裁は、基調的インフレは最悪の状況を過ぎたと述べた。独連銀月報では、ドイツ経済が第3四半期に縮小する公算が高いとした。
NY市場では、方向感のない取引。ドル円は147円台での上下動が続いた。今週のFOMCや日銀決定会合の結果待ちの雰囲気が強く、様子見気分が広がっていた。FOMCについて投資家の間では、据え置きがほぼ確実視されているが、ここからFRBがどのような姿勢を取るのかを見極めようとしている。FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は注目を集めそうだ。ユーロドルは買い戻しの動きが出て、1.07ちょうど付近まで下げ渋る場面が見られた。ECBは先週に追加利上げを実施したが、市場からはこれが今回の利上げサイクルの最後との見方も少なくない。インフレは依然としてECBが安心できる状況にはないが、足元のユーロ圏経済への不透明感がECBにブレーキをかけると見られている。ポンドドルは1.23台後半での一進一退が続いた。今週のFOMCや英中銀の政策委員会(MPC)を控えて、その結果を見極めたい雰囲気が強い。アナリストからは、ポンドドルは今後数カ月苦戦を強いられるとの指摘が出ている。英国の低成長に対する懸念から、ポンドはドルや資源国通貨に対して上昇しにくいという。
(18日)
東京市場は敬老の日の祝日で休場。
ロンドン市場は、円高の動きが一服。先週末の米株安を受けて東京不在のアジア株は軟調に推移。ドル円は週明け朝方の147.88近辺を高値に軟化、ロンドン早朝には147.56近辺まで下押しされた。欧州株も軟調に推移しているが、ドル円の下げは一服。米債利回りの上昇局面で147.70台まで下げ渋ったあとは147.60-70レベルに落ち着いている。ユーロやポンドは対ドル、対円ともに下に往って来い。ユーロ円はロンドン朝方に147.35近辺まで下押しされたあとは157.50-60レベルに下げ渋り。ポンド円は183円付近から182.70台まで下落したあとは183.20付近まで買い戻された。ユーロドルは1.0656から1.0678までのレンジ。ポンドドルは1.2370から1.2410までのレンジ。米10年債利回りは4.34%付近から4.35%台での揉み合い。週央以降の米FOMC、英MPC、日銀などの金融政策発表を控えて、週明けは調整の動きを交えつつも、全般に動きにくい展開となっている。カジミール・スロバキア中銀総裁は、9月利上げが最後であること望むとしながらも、来年3月の予想まではインフレ目標に向かっていること明確に確認できずとして利上げ終了の判断を留保した。デギンドスECB副総裁は、基調的インフレは最悪の状況を過ぎたと述べた。独連銀月報では、ドイツ経済が第3四半期に縮小する公算が高いとした。
NY市場では、方向感のない取引。ドル円は147円台での上下動が続いた。今週のFOMCや日銀決定会合の結果待ちの雰囲気が強く、様子見気分が広がっていた。FOMCについて投資家の間では、据え置きがほぼ確実視されているが、ここからFRBがどのような姿勢を取るのかを見極めようとしている。FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は注目を集めそうだ。ユーロドルは買い戻しの動きが出て、1.07ちょうど付近まで下げ渋る場面が見られた。ECBは先週に追加利上げを実施したが、市場からはこれが今回の利上げサイクルの最後との見方も少なくない。インフレは依然としてECBが安心できる状況にはないが、足元のユーロ圏経済への不透明感がECBにブレーキをかけると見られている。ポンドドルは1.23台後半での一進一退が続いた。今週のFOMCや英中銀の政策委員会(MPC)を控えて、その結果を見極めたい雰囲気が強い。アナリストからは、ポンドドルは今後数カ月苦戦を強いられるとの指摘が出ている。英国の低成長に対する懸念から、ポンドはドルや資源国通貨に対して上昇しにくいという。