「クルマは乗らないと劣化する」と言われますが… ※画像はイメージです(moonrise/stock.adobe.com)

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「クルマは乗らないと劣化する」と言われますが、これは事実です。ずっと走らない状態で置いておくと、以下のような不具合が起こります。

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・バッテリーが切れる
・エンジンオイルが落ちて回転が重くなる
・トランスミッション類のオイルが落ちて動きが重くなる
・タイヤが変形し、弾力性も失われる
・冷却ホースなどゴムパーツは硬化する
・ガソリンが劣化する

バッテリーはクルマが動くことによって充電され、空になると劣化が早くなります。

またエンジンやトランスミッションが滑らかに動くように潤滑オイルが使われていますが、これも流れ落ちてしまうため、スムーズに動かなくなります。

動いたり圧がかかったりすることで弾力を保っていたタイヤやゴム類は柔軟性を失いますし、6か月以上経つとガソリンもドロッとしてきます。

1〜2週間なら大きな不具合は起きにくい

しかし、1〜2週間乗らないだけで、急に上記のような不具合が起こる訳ではありません。そのため「2週間ほど出掛ける」ということがあっても、それほど心配はいらないでしょう。

「クルマに乗るのは、いつも週に1回だけ」「せいぜい月2回」という場合も、後述のように意識的に走らせる機会を作れば、それほど問題はないでしょう。

▽バッテリー切れには注意

ただし「1週間ぶりに乗ろうと思ったらバッテリーが切れてエンジンがかからない」という可能性はあるので注意が必要です。特に冬場は、バッテリー切れが起こりやすいと言われています。

バッテリーの寿命は2〜5年といわれていますが、乗る機会が少ない人ほど劣化が早いです。

バッテリーが少なくなるとエンジン始動時のモーター音が鈍くなったり、ヘッドライトが暗くなったりします。サインを見逃さないようにするほか、車検時に交換が必要ないか確認してもらってください。

▽タイヤの空気圧は定期的に点検を

またクルマに乗る機会が少ない人ほど忘れがちなのが、タイヤの空気圧のチェック。クルマに乗らなくても、タイヤの空気圧は1か月で約5〜10%ほど低下するとも言われているので、月に1回はチェックすることをオススメします。

タイヤの空気圧は、ガソリンスタンドなどで測ることができます。

1〜2週間に1回しか乗らない場合の対処法

通勤にクルマを使わない場合、クルマに乗る機会が1〜2週間に1回程度になってしまうのは仕方がないことです。

それでも大きな不具合は起こりませんが、良い状態で長く乗ることができるようにするための方法を確認しておきましょう。

▽1週間以上乗らない場合、30分は走らせるのが理想

クルマの劣化を防ぐためには、1〜2週間に1回は、30分ほどゆっくりとクルマを走らせるのが理想的です。30分ほど経つとエンジンも充分に温まり、エンジンオイルなどのオイル類も回るからです。

その際は、最初はゆっくりと無理な加速はしないように気を付けましょう。

▽エンジンをかけておくだけでは不十分

「週に1回、ちょっとエンジンをかけるだけでも有効」「短距離でも乗った方が良い」という人もいますが、これは必ずしも正しくないので注意が必要です。

エンジンをかければエンジンオイルは回りますが、未燃焼のガスも混ざるためエンジンオイルが汚れやすくなります。またエンジンの始動と停止を繰り返すとバッテリーの負担にもなります。

そのため「週末はドライブをする」「ちょっと遠くのスーパーに出掛けてみる」何か機会を見つけて30分ほど走らせることを目指してください。

▽月単位で乗らない場合は対策を

1〜2週間クルマに乗らないだけなら大きな不具合は起こりませんが、何カ月もクルマに乗れない場合には事前に対策が必要です。

例えば、バッテリー切れを防ぐためには、バッテリーのマイナス端子を外しておくのが有効ですが、情報がリセットされてしまう可能性もあるので注意が必要です。また車庫に保管しておく場合には、乾燥材を置くなど錆を防止する工夫をする人もいるようです。

クルマに乗らない期間や季節によっても異なるので、ディーラーなどに相談してみてください。海外駐在や転勤で長期間に渡ってクルマに乗らない場合には、クルマを保管する以外の選択肢も検討するのもオススメです。

(まいどなニュース/norico)