かつてボイジャー1号が60億kmの彼方から撮った写真が捉えた地球は、まるで砂粒のように小さかった。その「砂粒」の上で暮らす80億の人々に、SF小説がもたらせる「かけがえのない作用」とは何か。『三体』で知られる中国のSF作家・劉慈欣に、日本SF作家クラブ前会長の池澤春菜が斬り込む。