18日、病院に搬送される李在明氏=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は20日、自身に対する逮捕同意案の国会採決を巡り、フェイスブックに「明らかに違法で不当な今回の逮捕同意案の可決は、(政権の意向に沿った)政治検察の工作捜査に翼を与えるもの。検察独裁の暴走機関車を国会の前で止めてほしい」と書き込んだ。逮捕同意案の国会本会議での採決を21日に控え、党内に否決を呼び掛けたものと受け止められる。

 李氏は先月31日から尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に対する抗議のハンガーストライキを行っていたが、今月18日に体調が悪化して病院に搬送され、現在は入院している。

 李氏は「検察は今、捜査ではなく政治をしている。可決すれば党分裂(に追い込み)、否決すれば(党が李氏を守ったという)防弾のレッテルを貼ろうとする小細工だ」とし、「中立が生命の検察権を私的に乱用し、卑劣な『政治工作』を行っている」と批判した。

 検察は李氏がソウル近郊の城南市長だった時期の都市開発事業を巡る背任容疑や、京畿道知事時代に下着メーカー大手・サンバンウルグループを通じ巨額資金を北朝鮮側に不正に渡した疑惑に絡む容疑で、李氏の逮捕状を請求した。

 現職の国会議員である李氏は、会期中に国会の同意なしに逮捕・拘束されない不逮捕特権を持つ。裁判所が逮捕状発付の是非を判断する令状審査を行うためには国会での逮捕同意案の可決が必要になる。在籍議員(297人)の過半数が出席し、出席議員の過半数が賛成すれば可決される。国会は共に民主党が167議席と議席の過半数を握っている。