XFN-ASIAによると、中国での3G携帯電話サービスの解禁をにらみ、NTTドコモ<9437>は、年内に3G携帯電話サービスの認可を受けると見られている同国の固定通信最大手チャイナテレコム(中国電信)に出資する可能性があることが明らかになった。これは、香港の英字紙「スタンダード」が姉妹紙の中国紙「星島日報」を引用して報じたもの。同紙によると、すでにドイツテレコムとシンガポールテレコムがチャイナテレコムへの出資に関心を表明しているが、NTTドコモのほか、米地域通信最大手ベライゾンとフランステレコムも出資の可能性があるとしている。ただ、各社とも3Gの免許が正式に交付されるまでは、交渉には踏み出さない公算が大きい。

  一方、チャイナテレコムは、これら外資には、資本参加による相乗効果だけでなく、3G開発での貢献を求めていく方針。資本参加の方法としては、新株発行か、譲渡禁止の株式を発行する方法を検討しているという。中国政府は今年中に3Gの免許を交付するものと見られており、チャイナテレコムはチャイナモバイル(中国移動)とチャイナネットコム(中国網通)とともに同免許の交付を受ける3社の1つに数えられている。【了】

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