XFN-ASIAによると、23日付の仏紙「レスト・リピュブリカン」が、サウジアラビアの諜報機関からフランス政府に伝えられた情報として、国際テロ組織アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者が8月23日にパキスタンで、腸チフスにより死亡していたと報じた件に関し、仏フィリップ・ドストブラジ外相は、これを否定した。同国テレビ局のインタビューに答えたもので、「私の知る限りでは、ウサマ・ビンラディンは死んではいない。これは事実だ」と断定した。

  この内容に関しては、シラク大統領も23日に、同国のコンピエーニュで開かれた独仏ロの3カ国首脳会談後の共同記者会見のなかで、「この情報は確認されたものではない」と述べていた。同紙は、サウジアラビアの諜報機関が9月4日に入手したビンラディン容疑者の死亡に関する未確認情報がフランスの諜報機関、DGSE(対外治安総局)に伝えられたことを示すDGSEの極秘文書のコピーを掲載したもの。同文書では、一つの信頼すべき情報筋によると、サウジアラビアの諜報機関はビンラディン容疑者が死亡したと確信していると述べられている。

  一方、CBS MarketWatchによると、米誌タイムは23日、サウジ筋からの「数週間にわたる渡る複数の確度の高い情報」として、ビンラディン容疑者が生死にかかわる重病を患っている、あるいはすでに病死している可能性が高いと報じた。ただ、死亡したことを示す具体的証拠はないとしているほか、諜報報告が漏れた可能性があるとして、仏政府が調査に乗りだしたとしている。

  ワシントンに拠点を置くテロリスト監視団体インテルセンターは、ビンラディン容疑者が確実に生存していたと思われる最後の日付は、アブムサブ・ザルカウィ容疑者の死を称えるビデオが公開された6月29日としている。 【了】■関連記事
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