塗るだけで冷房代と暖房代を節約できる塗料が開発される

夏の暑い時期には冷房、冬の寒い時期には暖房に大きなコストがかかります。スタンフォード大学の研究チームが開発した塗料を使えば、建物の外側や内側に塗ることで熱を遮断し、冷房に必要なエネルギーを21%、暖房に必要なエネルギーを36%削減できるとのことです。
Colorful low-emissivity paints for space heating and cooling energy savings | PNAS

New paint gives extra insulation, saving on energy, costs, and carbon emissions
https://news.stanford.edu/press-releases/2023/08/14/paint-keeps-heatr-outside-summer/
スタンフォード大学の研究チームが開発した塗料は、赤外線を最大80%反射する性能を備えています。この塗料を壁の外側と内側に塗ることで、夏の暑い時期は太陽の熱を遮断して冷房に必要なエネルギーを21%削減し、冬の寒い時期は温めた空気が外に出ることを防いで暖房に必要なエネルギーを36%削減できるとのことです。
赤外線を高い割合で反射する塗料はこれまでにも存在していましたが、既存の塗料はグレーやシルバーが多く、外観の問題から建築物への採用が制限されていました。しかし、新たに開発された塗料は白、青、赤、黄、緑、オレンジ、紫、ダークグレーなど多様な色を表現可能なため、積極的な採用が期待されています。

新たに開発された塗料の塗布例はこんな感じ。塗料を塗ったサンプルを80度の高温環境やマイナス196度の低温環境に1週間さらしても退色しなかったことも報告されています。

また、新開発の塗料は汚れが落ちやすいという特徴を備えており、塗料の上に汚れが付着しても水で洗い流したりウェットシートで拭き取ったりするだけで簡単に汚れを落とすことができます。

なお、開発された塗料は有機溶剤を用いる必要がありますが、研究チームは同様の機能を備えた水性塗料の開発にも興味を示しています。
