亡くなったはずの妻が他人から見える!夫に秘められた驚愕の理由とは
CBCラジオ『北野誠のズバリ』では「お盆特別企画・怪談てんこもり2023」と題して、怖い話・不思議な話を特集しています。8月15日のゲストはオカルトコレクターの田中俊行さん。他人から聞いた話は多いですが、今回は本人の体験を取り上げました。北野誠と事故物件芸人松原タニシとともに怖い話が繰り広げられます。
不審な音
まずは北野誠自身がリスナーツアーで体験したことです。
バスツアーで白浜へ行った時のこと。大きな旅館で最も大きな部屋を用意されました。
和室、洋室のリビング、洋室のベッドルームという間取りです。
北野がベッドルームで寝ていると、古い旅館ゆえか、ミシミシという歩く音がします。
その音は自分の部屋のリビングか和室から聞こえてきました。
北野「絶対誰かおるわ」
布がかけられた三面鏡がありました。その辺りから音がするとにらんだ北野。
これは『おまえら行くな。』で取り上げられる案件だと思った北野、スマホを取り出し、動画にして「現在〇月〇日、××ホテルでバスツアーで来てます。扉の向こうから音が聞こえます。今から思い切って行きたいと思います」とレポートしながら、そっと扉を開けたそうです。
うるさい部屋
実はこの話には後日談がありました。
翌朝、自分の部屋から出ていくと、ご夫婦のリスナーがいました。
「あ、この部屋、誠さんの部屋でしたか?もういつまでも騒いでいたでしょう。僕ら寝不足ですよ」と言われたのです。
さらにこのリスナーはこう続けました。
「誠さんの部屋の方からずっと女のキャッキャという声がして、やめて欲しかったんですよ」
北野は彼らを自分の部屋に連れていって「うちの部屋には誰も来てない、飲み食いとかしてない」と見てもらいました。
その夫婦も「騒いでませんね」と答えるしかありません。
「大人数でいつまで騒いでるんだろ」と思っていたとか。
その時間は、まさに北野が動画を撮影しようとしていた頃と同じでした。
バスに乗ると、そのリスナーがやってきました。
「誠さん、ここ載っています。ここ心霊スポットホテルです!」
ネットに「角部屋のその部屋でこんな現象があった」と書いている人がいて、それがほぼほぼ北野の体験と同じだったのです。
奥さんはどこへ
次は田中俊行さんが語ります。
昨年東京で呪物コレクション展『祝祭の呪物展』を開催した田中さん、そこで出会った、50歳くらいのYさんから興味深い話を聞きました。
ご夫婦で来場していたYさん。話の途中、奥さんがいなくなったことに気づいた田中さんが、「大丈夫ですか?」と尋ねたところ、きょとんとするYさん。
田中「ご夫婦で来てませんでした?」
Yさん「いや、ひとりです」。
確かにYさんの右隣に女性がくっつくようにいたと思った田中さんですが「僕の勘違いですね」と言ったところ、Yさんから「まだいてくれてるんだ…」との言葉。
今もそばに
聞くと、Yさんの奥さんは10年以上前に亡くなっていました。
亡くなってからも、こどもたちが「お母さんいるよ」と言ったり、母親の代わりに学校行事に出るようになったら、転校してきた生徒の親が「奥さんと仲いいですね」と言われてきたそうです。
「最近、妻の話は聞いてなかったので。まだいてくれてるんだ」と右腕をまくったYさん。
そこには奥さんの戒名の刺青がありました。
Yさん「これのせいなんです」。
Yさんは奥さんが亡くなった後も喪失感に耐えられず、妻の戒名を彫ったそうです。
知り合いの僧侶からが「彫ると成仏できないから消した方がいいよ」と言われたとのこと。
Yさんから「どっちにいますか?」と尋ねられ、右側にいたことを思い出す田中さん。
「どういう顔でした?」と聞かれましたが、Yさんの右隣にぴったりくっついていたこと以外、服装も顔も思い出せません。
会場から出たYさんは「ぜひ妻の顔を見てください」と、とてもきれいな奥さんの画像を送ってきました。
田中さん「僕自身の不思議な体験です」
幽霊の顔は?
北野「幽霊を見たという時、みんな全然顔を覚えてないよね」
田中「僕は霊感がないので、Yさんに聞かなければ普通の人だと認識してました。改めて思い出そうとすると、白いもやみたいです」
松原「幽霊を見たんですね」
田中「やっと、見たんです」
自ら体験した貴重な心霊話でした。(みず)