じわじわ焼き切るメープルマドレーヌ|矢野仁穂の「日曜日の朝おやつ」

焼き菓子屋〈カサネ〉のオーナー・矢野仁穂さんが、日曜日の朝に食べたい「朝おやつ」をお届けする短期連載。今回のテーマは、メープルマドレーヌです。
もどかしい時間をグッと堪えたら、新しいものが見えるかも
新しい土地に来て1カ月。ゆらゆら浮いてみたり、必死に泳ごうともがいてみたり。自分の気持ちと体が噛み合わなくて、思った以上に前に進めていない。そんな現状にちょっとだけ焦っています。
でもまずは、水に慣れるところからなんだろうな。
そう言い聞かせて、毎日が、ただ“過ぎる”のを良しとすることにしました。
もどかしいなぁ。もどかしいけど、まだ1カ月。このもどかしさの先には、きっとなにかが待っているはず…!
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7月/雨曇り「メープルマドレーヌ」
今日の朝おやつは、マドレーヌ。メープルのコクのある甘みがじんわり広がるおやつです。
これ以上焼いたら焦げちゃうかも…の不安に耐えながら、全体が濃いめの茶色になるくらいまで焼き切る。
このレシピはむしろちょっと焦げた?くらいの食感が好きかも。中心はふわっと、端っこはちょっと水分を飛ばしてみしっとする感じ。
きたるおいしさに出会うため、じわじわ待つのもいい感じです。
私の生活も、きっとこんな感じ。じわじわ、焦らず、待つに限る。
材料(小さめサイズ12個分) 所要時間40分ほど卵…1個きび砂糖…35g薄力粉…50gベーキングパウダー…小さじ1/6溶かしバター…55gメープルシロップ…10g
準備物ボウル泡立て器
【1】ボウルに卵を割り入れ、軽く溶きます。きび砂糖を入れたら、今度はしっかり泡立て器で。ハンドミキサーがある方はそちらでも!がっつり混ぜてOKです。
【2】薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、再度泡立て器でぐるぐると混ぜます。こちらは全体がなじむくらいで!混ぜすぎないほうがふんわりした生地になります。
【3】溶かしバター、メープルシロップを加えて、さらにぐるぐると。全体的に艶っぽくなってきたかも?くらいまででOK。しっかり混ざったらラップをして、10分ほど冷蔵庫で休ませます。
その間に予熱をしちゃいましょう。オーブンを190度にスイッチオン!
【4】冷やしている間に、型の準備を。米油(分量外)を薄く型に引いたら、薄力粉(分量外)をまぶします。最終的に、全体にうすーくまぶせられたら何でもOK。適当に粉をふるって、トントンッと型を揺すりながら粉を散らかすといい感じにつく気がします。
※薄力粉の代わりに強力粉でも。むしろ強力粉の方が型に薄くまぶしやすいので、お持ちの方はそちらがおすすめです。
【5】冷蔵庫から生地を取り出し、軽く混ぜてなじませたら、スプーンですくって型に入れます。目安は8分目!入れ終わったら5cmくらいの高さから軽く落として空気を抜きます。
オーブンを180度にセットし直して、13分!様子を見ながら焼いていきましょう〜。
【6】フチがしっかりと色づいてきたら、焼き上がり。少し粗熱をとったら、型から外して完成です!
ぷくっと膨らむのがかわいいミニマドレーヌ。二口で食べられちゃうこのサイズがお気に入りです。
いざ、朝おやつ!
今月の朝おやつ、いかがでしたでしょうか。
どうにもならないときこそ、朝おやつ。じんわり広がるメープルに癒されましょう〜!
とりあえず、なんでもよし!自分の怠惰を許します。
みなさんも、たまにはだらしない日曜日を。
今月のプチアレンジ
今月のアレンジは、紅茶!メープルシロップと紅茶の相性はもう…言うまでもなく!!
ティーパックの細かい粉末を生地に混ぜるだけでふわっと華やかで上品な香りがプラスされます。
今回の分量であれば、半分から1パック分くらい。お好みの量で挑戦してみてくださいね。
photo:Wataru Kitao矢野仁穂 ハナコラボ パートナー
焼き菓子屋〈カサネ〉のオーナー。フリーランスとして生活に関連したプロジェクトの企画・編集・進行に携わりつつ、移住先の熊本ではワインバーのスタッフとしても働く。Instagram:(@kimihoooo)