XFN-ASIAによると、米独自動車大手のダイムラークライスラーのディーター・ツェッチェ会長は19日、ドイツのハノーバーで行われた自動車ショーで投資家向けの事業計画説明会(ウェブで放送)を行い、高級車メルセデス部門が、2007年の収益目標である売り上げに対する利益率(リターン)7%を達成する見通しであることを明らかにした。

  高級車「ベンツ」や「メイバック(マイバッハ)」、小型車「スマート」などを抱える同部門の1−8月の売上高は、前年同期比11%増加している。2006年の利益率はリストラに加え、主力車種である高級車ベンツEクラスやCクラスに対する需要の減少が響き、マイナス1%だった。2006年上半期は0.5%という。

  一方、メルセデス部門のライナー・シュミュックレCOO(最高執行責任者)は、今後は為替相場の変動に加え、鉄やアルミニウムなどの原材料費の高騰が予測されることを理由に、来年末まで予断を許さないとの認識を示した。【了】