2006年9月14日に放送されたTBSの情報番組「朝ズバッ!」でとんだハプニングが起こった。現在開発中の、飲酒するとエンジンがかからなくなり運転できなくなる車両が番組内で紹介された。それでは実際にとテストしてみると、飲酒したはずの被験者がエンジンをかけることに成功してしまった。

これには、みのもんたをはじめとした出演者も唖然とした様子。「飲んだら乗れない」を実演しようとしたはずが、「飲んでも乗れる」になってしまった。TBSの番組制作担当者は、「(被験者は)たしかビールを飲んでいたと思う。飲んですぐでしたからね。(車両も)開発中だったので、不具合があったのかもしれない」とJ-CASTニュースに答えた。番組ではもちろん想定外の出来事。2回目はなんとか成功したが、なんとも後味の悪い実演になってしまった。みのもんたも「まだ開発中だからね〜」。

メーカーによる防止技術の開発が一気に進む

同日付けの新聞各紙は、日産自動車など自動車メーカーが、飲酒運転ができない自動車の開発に着手している、と報じている。運転者が息を吹き込み、測定器が一定濃度のアルコールを検知するとエンジンを始動できないようにする仕組みだ。最近、飲酒運転による死亡事故が多発し、この防止策が社会問題にもなっている中、自動車メーカーによる防止技術の開発が一気に進みそうだ。

【おわび】
記事中では「番組で実演されたのは日産自動車の車両」である旨説明していましたが、実際には日産自動車の車両ではありませんでした。訂正しておわびいたします。