XFN-ASIAによると、13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月物は、エネルギー省傘下のエネルギー情報局(EIA)が先週発表した週間石油在庫統計で原油在庫が前週比で減少したことから、前日比21セント高の1バレル=63.97ドルと8日ぶりに反発した。

  EIA発表の先週の石油在庫統計では、原油在庫は前週比260万バレル減の3億2770万バレルとなった。在庫水準は前年同期比で約5.6%上回っていた。ただ、市場では、暖房油の在庫が増加していたことや、ハリケーンによる供給ひっ迫感が後退していることから、相場は軟調にとどまっているとの見方が強い。

  ガソリン10月物は同0.1セント高の1ガロン=1.5531ドルに小幅反発、暖房油10月物は同1.69セント安の1.7428ドルに続落、天然ガス10月物は同12.5セント安の100万Btu=5.449ドルに続落した。先週のガソリン在庫統計は前週比10万バレル増の2億0700万バレル、在庫水準は前年同期比で約6.4%上回っていたが、EIAは、米国内のガソリンや航空燃料などの需要は依然強く、今週は前年同期以上の需要水準となるとしている。 【了】