2022年2月にイングランドのラグビー協会(RFU)のパトロンに就任したキャサリン皇太子妃はそれ以来、このスポーツにスポットライトを当ててきました。

そのキャサリン皇太子妃が、幼児期の重要性への認識を高めるために自ら推進するキャンペーン、「シェイピング・アス(Shaping Us)」の活動のため、現在の住まいに近いウィンザーのメイデンヘッド・ラグビー・クラブの施設を訪問。選手たちから幼少期の経験や子育てについて話を聞き、さらに女性選手の練習試合にも参加しました。

RFUのナイジェル・ギリンガム会長によると、キャサリン皇太子妃は会長に以前、3人の子どもたち(ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子)とよくスポーツをしていることを明かしていたそうです。

会長は、「お子さんたちとよく、裏庭でラグビーやその他のいろいろなスポーツをしているそうです。(中略)どうやらシャーロット王女は、母親譲りで負けず嫌いのようですよ」などと話しています。

また、会長はキャサリン皇太子妃の慈善活動について、「物事をとても深く考え、そして熱心に取り組んでおられます」とコメント。

一方、練習試合でキャサリン皇太子妃と対戦したチームに加わったメイデンヘッド・ラグビー・クラブのスティーブン・バウ会長は、「重要なのは、キャサリン皇太子妃が真剣に関心をもっているということです。そう装っているのではありません。本当に、話を聞きたいと思っていることです」と語っています。

キャサリン皇太子妃はこの日、女性選手たちと話し合う時間ももちました。そのなかでは、スポーツにおいて女性が指揮を執ることの重要性が話題にのぼったそう。

選手であり、コーチでもあるゾーイ・コックスさんはこの話し合いについて、次のように述べています。

「女性であるキャサリン皇太子妃が、ここにきて、そしてプレーすること、RFUに深く関わっていることは、絶対的に重要なことです。(中略)それらを少女たちが目にすることが、極めて重要なことです」

そして、こうしたことは「キャサリン皇太子妃が現在のポジションに就くまではなかったこと」だとして、今の子どもたちは、「本当にラッキー」だと話しています。

キャサリン皇太子妃が1月から開始した「シェイピング・アス」の活動について、ケンジントン宮殿は、「幼児期を、科学的に関心がもたれる問題のひとつではなく、いま戦略的に最も重要な問題のひとつに変えることを目指したもの」と説明しています。

さらに宮殿は、RFU訪問に合わせて発表した声明で、次のようにも述べています。

「私たちが時間とエネルギー、リソースを集中させることで、すべての子どもたちとその世話をする人たちを取り巻く世界を、協力的かつ慈しみのあるものに変えることができます。そして、(活動は)将来世代の心身の健康と幸福に、大きな変化をもたらすことができると訴えるものです」