美しいダンスシーンは必見!『美女と野獣』
 - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest

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 実写版『美女と野獣』(2017)が、本日9日のよる9時〜日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で、25分枠拡大にて放送される。劇場公開当時に大きな話題を呼んだ日本語吹き替え版のキャストなど、世代を超えて愛され続ける本作の注目ポイントをおさらいする。(高橋理久)

実写版『美女と野獣』の物語は?

 心優しく聡明な美しい村娘ベル(エマ・ワトソン)は、行方不明になった父モーリス(ケヴィン・クライン)を探してたどり着いた城で野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって醜い野獣へ変えられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、次第に野獣の聡明さと優しさに心惹(ひ)かれていくベル。野獣もベルに心を開き始め、やがて二人は心を通わせるが……。

 基本のストーリーはアニメ版に忠実ながら、ベル、野獣、そして家具になった使用人たちまで、実写版ならではのオリジナルストーリーが盛り込まれており、より感動的なラストに仕上がっている。

名曲とともに愛され続ける『美女と野獣』

 名作曲家アラン・メンケンによる名曲ぞろいのアニメ版『美女と野獣』。第64回アカデミー賞主題歌賞には「朝の風景」「ひとりぼっちの晩餐会」「美女と野獣」がノミネートされ、主題歌の「美女と野獣」が見事受賞した。また、同時に作曲賞も受賞している。実写版では、そんなオリジナルの名曲に加え、3曲の新曲が書き下ろされたことも注目ポイントの一つ。その中でも“愛するがゆえにベルを自由にする”という野獣の複雑な感情をつづった切ないバラード「ひそかな夢」は、ダイナミックで心を震わせる名ナンバーに仕上がっている。

 また、「強いぞ、ガストン」や「美女と野獣」には、アニメ版でカットされたオリジナルの歌詞が盛り込まれたり、プレミアム吹替版では日本語歌詞は全て新しく作られたものになっているなど、ミュージカル映画ならではの歌詞への強いこだわりも押さえておきたい。

実力派集結!日本語吹き替え版の豪華声優陣

 エマが演じるヒロインのベルに声をあてたのは、「ロミオ&ジュリエット」のジュリエット、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ、「ミス・サイゴン」のキムなど、多くの女優が憧れる大役を次々と射止めてきたミュージカル界の歌姫・昆夏美。その相手となる野獣役を担ったのは、ミュージカル界のプリンスと呼ばれ、ドラマや映像作品でも活躍、ミュージカル「トッツィー」の主演も話題の山崎育三郎。

 ベルに恋するうぬぼれ屋のガストンを演じたのは、劇団四季「美女と野獣」でガストン役として活躍し、「レ・ミゼラブル」ではジャン・バルジャン役を務めた吉原光夫。ガストンの子分でお調子者のル・フウには、芸人、歌手、俳優としてマルチな才能を発揮する藤井隆が声をあてている。また、ベルの父で芸術家のモーリス役は、舞台をはじめ、時代劇や刑事ドラマ、声優としても活躍する名優・村井國夫。野獣の家来である燭台のルミエールは「グランドホテル」「100万回生きたねこ」「ショーシャンクの空に」など多数の舞台に出演している成河が演じた。

 そのほか、野獣の暮らす城を彩るキャラクターでは、ティーポットのポット夫人役を岩崎宏美、その息子でティーカップ姿のチップ役を池田優斗、置時計のコグスワース役を小倉久寛、衣装ダンスのマダム・ド・ガルドローブ役を濱田めぐみ、羽ぼうきのプリュメット役を島田歌穂と、舞台経験豊富な実力者が集結している。