北海道新幹線の新小樽駅がいよいよ着工となります。地元では「駅利用促進戦略」を策定し、ダイヤ試案も作成しています。

北海道新幹線の「新小樽(仮称)駅高架橋」を着工へ

 鉄道・運輸機構は2023年6月2日(金)、北海道新幹線の「新小樽(仮称)駅高架橋」について、10日に現地で起工式を開催すると発表しました。


北海道新幹線(画像:写真AC)。

 北海道新幹線の新小樽駅は、JR函館本線の小樽駅から南側に約4キロ離れた場所に設けられます。高架駅として建設され、開業後は「日本最北端の新幹線駅」となる予定です。
 
 駅のデザインコンセプトは「浪漫が薫る 温もりと心地よさを感じる駅 〜まちの記憶を未来へ〜」に決定しています。デザインコンセプトは2022年5月に鉄道・運輸機構が小樽市から受領しており、これを基に駅のデザイン素案の検討が行われています。
 
 小樽市や商工会議所で構成する「北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会」は2023年3月、「新小樽(仮称)駅利用促進戦略」を策定。この戦略の実行により、駅の乗降客数は1日当たり約1600人から約2500人、停車本数は片道13本から22本に増加すると試算しています。

 協議会事務局では、札幌開業時の北海道新幹線のダイヤイメージも作成しています。新小樽駅には片道で、最速達列車の3本を除いた22本が停車すると予想。22本のうち、札幌〜新函館間の区間便が10本、札幌〜東京の直通列車は12本としています。
 
 協議会では利便性向上に向け、「区間便を含む高頻度運行」「低価格な近距離特定料金の設定」「在来線定期券利用者向けの新幹線割引切符の設定」「区間便と速達便の接続を考慮した運行ダイヤの設定」「短編成化した区間便専用車両によるコストダウンの提案」を要望していくとしています。