真顔で敬語。3歳児の対人スキルがすごい!

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大人顔負けの敬語を操り、真顔で返答してくる3歳児。Instagramに投稿された漫画「マジレス幼児」が、「人生何回目」と笑いを呼んでいる。ユニークな娘さんや猫との日常を描いている、作者のこばんさん(@kumagoma0731)に話を聞いた。

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■「子供のフリやめたの…?」と聞きたくなる!冷静に「嫌です」と伝える幼児

フォロワー4万人以上を抱えるInstagramとブログに漫画を投稿しているこばんさん。作中に主に登場するのは、令和元年に生まれた娘のおにぎりちゃんと、ゴマちゃん、みーちゃんという猫2匹だ。

おにぎりちゃんを描いた「マジレス幼児」では、外の音を「オバケかもしれない」と言うこばんさんに「風ですけど?」と返し、苦しい検査をするかもしれないと伝えるお医者さんには「嫌ですやめてください」と答える姿が印象的。思わず「子供のフリやめたの…?」とこばんさんがツッコんでしまうほどの冷静さを見せている。

「真面目に話したいときなどはなぜか敬語になります。私が仕事の電話をしているのを聞いていたのかとは思いますが、これといったきっかけは不明です」と、なぜおにぎりちゃんが敬語を使えるのかはわからないそう。

「コミュ力モンスターでかなり空気を読んで動く子供」だというおにぎりちゃん。いつもは表情豊かにツッコミや流暢なやりとりをしているが、カメラを向けるとキレがなくなる一面もあるという。敬語で話すときには真顔になるという表情にも注目して。ちなみにこばんさんは、作中に描いた新型コロナの検査結果で、陰性と陽性を間違えていたのを読者に指摘されたんだとか。

■大好きな猫が亡くなった。その子の優しさを伝えたくて描き始めた漫画

こばんさんが現在アップしているような漫画を描き始めたのは4年前、おにぎりちゃんを妊娠していたころ。きっかけとなったのは、大好きだった黒猫のクマちゃん。「クマちゃんが亡くなった悲しさを埋めるためと、クマちゃんがどのくらい優しい猫だったかをみんなに知って欲しかったからです」と話す。

甘えん坊でビビりだったというクマちゃん。対して、今も一緒に暮らすゴマちゃんは、こばんさん曰く「母性の強いメンヘラ」。クマちゃんが、愛の強いゴマちゃんに追い回されてぐったりしていた姿が印象的だったという。

1万4000以上のいいねを獲得した「待つのをやめた日」は特に思い出深い作品だそうで、クマちゃんを亡くした後のゴマちゃんを描いている。「泣いたという意見を多くいただき、そんな風に共感をされると思っていなかったので驚きました。同じような体験をした方が多かったようです」

クマちゃんはおにぎりちゃんに会うことはなかったが、ゴマちゃんは、生まれたてのおにぎりちゃんと初めて会った時にも「来るのはわかっていたみたいな態度」だったという。

クマちゃんが亡くなって落ち込むゴマちゃんを元気づけようと、こばんさんは新たに猫を迎え入れる。「おにぎりが生後3カ月のときに、同じ生後3カ月のみーちゃんの里親になりました。面倒見のいい、甘えん坊で素直な子です」

おにぎりちゃんとみーちゃんは仲が良く、一緒に遊んだり寝たりする姿が漫画でもたびたび描かれている。「みーちゃんはずっとおにぎりのことを大事にしていて、何をされても許しますしすごく過保護です」。一方のゴマちゃんは、「尻尾をつかまれたりするのが嫌でおにぎりにはあまり近付きません」とのこと。

漫画には、日常のエピソードに加え、クロちゃんをはじめとした過去のお話も登場する。「学生の時に一緒に暮らしていた猫・トラちゃんのお話も描き始めました」とこばんさん。今後は、猫や育児に関する漫画を続ける一方で、新しいことにも挑戦したいという。「動くゴマちゃんを作ってみたいと思っています。また、猫たちを擬人化した話を別アカウントで掲載したいです」と話してくれた。

取材・文=上田芽依