米Appleは6月5日(現地時間)、デスクトップPC「Mac Studio」「Mac Pro」において、Apple M2シリーズの搭載で刷新した新モデルを発表した。同日予約受付を開始しており、6月13日から発売を予定する。

Mac Studio

Mac Studio

コンパクトなサイズでデスク上にも設置できるMac Studioに、M2シリーズ搭載モデルが投入される。より大規模なM2 Maxチップに加えて、2つのM2チップを組み合わせたM2 Ultra搭載モデルも選択可能。これによって最大構成では24コアCPU、76コアGPU、最大192GBのメモリ(GPU共有)を搭載でき、M1シリーズ搭載モデルよりも最大で50%、Intel搭載の27インチiMacより最大4倍もの性能向上を実現。M1 Ultra搭載モデル比でレンダリングは3倍高速に、ビデオ処理は50%高速になるという。

M2 ProとM2 Max搭載モデルを展開

M1 Maxから25%もの性能向上を実現

M2 MaxではIntel iMacの4倍高速

M2 Ultraも初めてお披露目

最大192GBものUnified Memory搭載

性能向上に加えて、より広帯域のHDMI端子を搭載している点もポイント。最大8Kの解像度か240Hz出力に対応したとしており、M2 Ultra搭載モデルでは最大6台ものPro Display XDR接続をサポート。ネットワークインタフェースも増強されており、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応したほか、背面インタフェースにThunderbolt 4×4、10GbE LAN×1、USB-A×2を搭載。フロントにはUSB-C×2、SDカードスロット×2を備えており、便利に活用できるとしている。

背面端子部

Mac Studioの概要

Mac Pro

これまでIntel搭載モデルしか展開されてこなかったタワー型デスクトップPC「Mac Pro」においても、M2シリーズ搭載モデルが展開される。PCIe 4.0 x16スロットが6つも搭載されており、拡張カードを用いて用途に応じた機能強化に対応。標準で最も強力なM2 Ultraを搭載しており、同社が提供してきた7枚のAfterburnerカードと同等の性能をプロセッサで利用できる点もポイントだ。8つのThunderbolt 4端子やUSB-A×3、帯域幅HDMI×1、10GbE LAN×1を備え、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3もサポートする。

タワー型・ラックマウント型Mac ProにもM2 Ultra搭載モデル

拡張カードを利用可能に

Mac Proの概要

発売日・価格

Mac StudioとMac Proは同日予約受付を開始しており、いずれも6月13日から発売予定。Mac Studioの価格は298,800円から。Mac Proはタワー型とラックマウントの2種類から選択可能で、タワー型は1,048,800円から、ラック型は1,098,800円からとなっている。

Mac Studioは298,800円

Mac Proは1,048,800円

日本では6月13日発売