事業領域拡大へ取り組み 30周年の日本アクセス 服部社長が方針

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日本アクセスは5月26日、ホテルニューオータニで「2023年度経営方針発表会」を開催した。経営方針説明会では、佐々木淳一会長が前期決算概況、第8次中期経営計画の骨子を説明するとともに、7年間の社長在任期間を振り返った。日本アクセス30年の歩みを動画で紹介した後、服部真也社長が引き継いだ。

佐々木会長は「メーカーさまの支援で過去最高益を更新、トップラインも上がった」と感謝するとともに、「この30年で経営環境は大きく変化したが、フルライン物流の広域ネットワーク、新物流システムの創造を目指した合併時のビジョンは正しかった。やり残したEC事業、情報卸事業、海外事業は服部新社長に託したい」と述べた。

佐々木淳一会長(日本アクセス)

服部社長は今年度経営計画、事業戦略、定量計画について説明した。特に経営方針で掲げる、「卸売事業・ロジスティクス事業での既存事業・領域の拡大」、フルライン化に向けた強化分野では新たなビジネスモデルの創出、マーケットイン発想によるオリジナル商品の開発強化を詳細に説明。情報卸として取り組むOne to OneマーケティングではLINEミニアプリによる広告配信の実証効果を参加者に強調した。

説明会終了後は懇親会場に移り、来賓を代表し石井敬太・伊藤忠商事社長があいさつ、藤江太郎・味の素社長が乾杯の辞で日本アクセスにエールを送り祝宴に入り、佐藤雅俊・雪印メグミルク社長の中締めで散会した。