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2024年アメリカ大統領選挙に向けて、故ジョン・F・ケネディ大統領の甥(おい)で弁護士のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が、民主党候補指名に名乗りを上げました。ケネディ・ジュニア氏は過去に新型コロナウイルスワクチンに関する誤情報を拡散したとしてInstagramやFacebookのアカウントが停止されていましたが、大統領選挙の候補者となったという理由でInstagramの個人アカウントが復活したことが報じられています。

Instagram reinstates Robert Kennedy Jr. after launch of presidential bid - The Washington Post

https://www.washingtonpost.com/technology/2023/06/04/robert-kennedy-instagram/



Instagram reinstates Robert F. Kennedy Jr.’s account  | The Hill

https://thehill.com/policy/technology/4034074-instagram-reinstates-robert-f-kennedy-jr-s-account/



ケネディ・ジュニア氏は非営利団体「Children's Health Defense」を率いる1人です。Children's Health Defenseは新型コロナウイルスワクチン否定派組織としてソーシャルメディア上で誤情報を拡散しながらワクチン接種の中止を呼びかけていたほか、5G通信や飲料水のフッ素添加物に関しても多くの誤情報を拡散していました。

反ワクチン運動がポリシー違反となり、ケネディ・ジュニア氏個人のInstagramアカウントは2021年2月に削除されました。また、Children's Health Defenseのアカウントも2022年8月にFacebookとInstagramで凍結されています。Metaの対応に対して、ケネディ・ジュニア氏は「Facebookは、連邦政府という十字軍の代理人として、強権的な政策に対するすべての批判を黙らせています」と批判しています。



by Don Shall

そして、ケネディ・ジュニア氏が民主党候補指名争いへの出馬を表明した直後、ケネディ・ジュニア氏の大統領選陣営がInstagramのアカウントを開設しようとしてもできなかったことが判明。ケネディ・ジュニア氏は「主要な大統領候補者を沈黙させるというのは極めて非民主的です。ソーシャルメディアは現代の街の広場に相当します。一部の候補者だけが民主主義にアクセスできるというのであれば、民主主義はいったいどうやって機能するんでしょうか?」とツイートし、Instagramを批判しました。



Metaの広報担当者であるアンディ・ストーン氏は「ケネディ・ジュニア氏はアメリカ大統領の現役候補者であるため、Instagramアカウントへのアクセスを回復しました」とThe Washington Postに述べ、Instagramアカウントが開設できなかった問題も迅速に修正したとしています。ただし、回復したのはケネディ・ジュニア氏個人のInstagramアカウントであり、Children's Health DefenseのアカウントはInstagram・Facebookの両方で凍結されたままです。

なお、Instagramを批判するケネディ・ジュニア氏のツイートに対して、Twitterのイーロン・マスク氏は「来週にTwitterのスペースで私とディスカッションしませんか?」と提案。現地時間の2023年6月5日午後にTwitterスペースでケネディ・ジュニア氏とマスク氏のディスカッションが開催されるとのことです。