エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

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ダスティ・ベイカー監督が見た大谷翔平

 米大リーグのエンゼルス・大谷翔平投手は敵地アストロズとの4連戦中。昨季世界一に導いた敵将ダスティ・ベイカー監督は二刀流に対する敬意を隠さず、「彼の能力とプロ意識は称賛に値する」と所作を称賛している。

 4連戦の第2戦、2日(日本時間3日)の試合前に報道陣の取材に応じたベイカー監督。米テキサス州地元放送局「FOX26ヒューストン」のスポーツディレクター、マーク・ベルマン記者がツイートした映像によると「彼はルールを変えたんだぞ」「どんなものでもルールを変えた者は偉大な選手なはずだ」などと二刀流ルールを作るきっかけとなった価値を強調した。

 監督歴通算26年目、昨季ワールドシリーズ初制覇。この日の試合前時点で通算2126勝を挙げている名将は「この男は鹿より速く走れるし、100マイル(約161キロ)超えを投げて、打っては1マイル(約1609メートル)以上も飛ばせる。できないことなんてない。彼がやりたければ他のスポーツでも活躍できるだろう」と評した。

 さらに「彼の能力とプロ意識は称賛に値する」と言い、人格についても言及。「ファウルボールを放てばスタンドの観客を心から心配している。試合前には毎回、私に会釈をしてくるんだ」と一人の人間として醸し出す心優しさに心を奪われた様子だ。3日(同4日)の試合ではサイクルヒットに迫る4安打で存在感を発揮した大谷。チームは3連敗を喫しているものの、敵将は二刀流を誰よりも認めている。

(THE ANSWER編集部)