陸上・日本選手権、男子110メートル障害で日本新記録を更新し、大会3連覇を達成した泉谷駿介【写真:奥井隆史】

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陸上・日本選手権

 8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権の最終日が4日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。男子110メートル障害では日本記録保持者の泉谷駿介(住友電工)が13秒04(向かい風0.9メートル)で優勝。自身の持つ日本記録13秒06を更新し、大会3連覇を達成した。

 泉谷は号砲直後、高山峻野(ゼンリン)と競り合う。中盤から一気に抜け出し、1着でフィニッシュした。速報タイムは13秒05で、場内がどよめく。その後、正式タイムは13秒04とアナウンスされ、笑顔を見せた。

 直後のインタビューで泉谷は「向かい風でこのタイムは少し自信になる」と話し、「スタートはあまり切れなかったが、中盤から最近の持ち味を活かせて落ち着いていけた」とレースを振り返った。今夏のブダペスト世界陸上代表に内定。「世界選手権の準決勝、決勝でしっかり力を出せるように。調子をしっかり維持して、12秒台を狙っていきたいと思う」と意気込んだ。

 泉谷は5月のセイコー・ゴールデングランプリ(GGP)でも13秒07の好タイムをマークしていた。泉谷とともに参加標準記録を切っていた高山は13秒30で2着。こちらも世界陸上代表が内定した。

(THE ANSWER編集部)