リシャールミル ヨネックスレディス、プレーオフの末に優勝した川岸史果【写真:Getty Images】

写真拡大

異例の超短期決戦、史上初のセカンドカット&同一9ホールで計27ホール

 女子ゴルフの国内ツアー、リシャールミル ヨネックスレディス最終日(静岡・朝霧ジャンボリーGC)は4日、濃霧のため3日に順延された第1ラウンドを経て、ツアー史上初めてセカンドカット&同一9ホールによる計27ホールで競技を実施。通算9アンダーの川岸史果がプレーオフの末に優勝し、6年ぶり通算2勝目を飾った。異例の超短期決戦に「伸ばし合いになると思っていた。リーダーボードを見ず、バーディーを獲ろうと思っていた」と振り返った。

 激動の週末を制し、川岸が涙に暮れた。大会は2日に予定されていた第1日は悪天候のために中止。順延された第1ラウンドも大幅に開始が遅れた後、濃霧で中断に。ホールアウトできたのは3人だけだった。この日は第1ラウンドの未消化分を全選手がホールアウトした後、競技成立を目指してツアー史上3度目のセカンドカットを実施。33人で同一の9ホールだけで決勝が行われた。

 計27ホールによる短縮大会を制したのは川岸史果。決勝9ホールで4バーディー、ノーボギーと伸ばし、通算9アンダーで並んだ佐久間朱莉とのプレーオフを制し、涙の優勝を飾った。川岸はセカンドカットを経た決勝9ホールの展開に「短期決戦になるので、伸ばし合いになると思っていた。誰にでもチャンスがある展開。なるべくリーダーボードを見ず、バーディーを獲ろうと思っていた」と優勝会見で勝因について語った。

 2017年以来、6年ぶりの2勝目。優勝後は涙に暮れた。「2018年にドライバーの不調からシードを落として、ステップ・アップ・ツアーに戻って、コロナなどあって。そこからレギュラーツアーに戻って、シードに復帰して徐々に回復していったので。長かった分、苦しい時期もあったけど、また優勝できて嬉しかった」と吐露。28歳の川岸は「中堅からベテランになってきているので(笑)あまり伸びしろはないかもしれないけど、できるだけ稼いで、勝てるように」と誓った。

(THE ANSWER編集部)