静岡県内では6月2日、線状降水帯が県中部と西部で相次ぎ、非常に激しい雨が降り続きました。磐田市、袋井市、沼津市の一部地域では「緊急安全確保」が発表されています。

【写真を見る】【台風2号】敷地川で堤防が決壊 線状降水帯相次ぎ緊急安全確保も 各地で冠水や土砂崩れ=静岡

県内では線状降水帯が県西部で4回、県中部で2回発生し、非常に激しい雨が降り続いています。磐田市では2日午後7時すぎ、敷地川で堤防が決壊し、川が氾濫しています。磐田市、袋井市、沼津市の一部地域では、5段階ある警戒レベルで最も高いレベル5の「緊急安全確保」が発表されています。

川が氾濫した敷地川

<坂口将也記者>

「静岡市清水区(押切地区)に来ています。こちらの道路ですが、くるぶしが隠れるくらいまでに冠水していて、ここから向こうは通行止めとなっています」

2022年9月の台風15号で甚大な被害を受けた静岡市清水区では道路が冠水しています。

浜松市西区では土砂崩れが発生し、飲食店が倒壊しました。周辺ではガス漏れが懸念され、一時立ち入り禁止となりました。

沼津市では飲食店の入り口が水でふさがれるなどの被害が出ました。

JR東海道新幹線と東海道線はいずれも、県内の区間で上り下りともに夕方で運行を打ち切りました。JR東海によりますと、3日、東海道新幹線は始発から、東京~名古屋間で運転を見合わせる可能性があり、東海道線の静岡県内では運行を始発から午後3時まで見合わせると発表しました。

高速道路でも県内の上下線の至るところで通行止めとなっています。静岡県内では降り続いた雨のため、土砂災害の危険性が非常に高まっていて夜も警戒が必要です。