後継機不在のため。

おじいちゃん戦闘機をさらに酷使!

 スペイン国防省は2023年5月末、空軍が練習機として保有しているF-5戦闘機を2030年まで維持する方針を固めたと現地メディアが報じています。


スペインで訓練機として働くF-5(画像:スペイン国防省)。

 機体の近代化に必要な費用は4000万ユーロ(約60億円)と見積もられており、既に政府からは承認されているようです。

  F-5の延命プログラムに関しては、2023年3月に同国上院で発表されており、その際は2500万ユーロ(約37億円)を投じ、2028年まで戦闘機の寿命を延ばすという計画でした。

 今回、国防省が発表した内容では予算が1500万ユーロほど増額されていますが、これは国防省がF-5の退役をさらに2年延長したことが影響しているとみられています。

 スペイン空軍の所有するF-5は就役から50年以上経過しており、かねてから後継機の導入が噂されていますが、まだ国防省は具体的な機体名を明かしていません。同国のメディアでは、イタリアのM-346や韓国のT-50辺りになるのではと予想されています、