ヘリも要らない!

ドローンで運べちゃう

 人材派遣業などを手掛けるクリーク・アンド・リバー(東京都港区)は2023年5月29日、三井金属資源開発が群馬県の山間部で行った地熱調査における取水設備設置に協力し、7.1トン分の資材をドローンで運搬したと発表しました。人力やヘリコプターによる運搬と比べて工期とコストを大幅に削減したということです。


ドローンによる資材輸送の様子(画像:クリーク・アンド・リバー)。

 50kg弱の資材を含む取水設備(ポリエチレン管、水中ポンプ、エフレックス管、分電盤、単管パイプなど)総重量7.1トンを、標高1400mの山中へ運ぶというもの。当初は100名を超す人員、もしくはヘリコプターやモノレールでの作業計画も検討されていたそうです。

 クリーク・アンド・リバーは今回、最大搭載量55kgの運搬用ドローンを使い、220〜830mの距離を195フライトして、7.1トンを3日半で輸送したといいます。要した人員はドローンパイロット2名、補助1名、監視員1名だったそうです。

 同社によると、山間部での送電線・基地局・ダム・法面工事など、車両では入れず作業員が荷物を担いで運ぶことも難しい現場において、運搬用ドローンの導入が急速に進んでいるといいます。2018年から同社はドローン事業を始め、重量物運搬の実績を積み重ねてきたそうです。