「付き合う前に致す」小島瑠璃子。中国ではどう受け止められるのか?

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株式会社Habitatの代表・北村功太氏と極秘結婚していたと文春オンラインで報じられた、タレントの小島瑠璃子(29)。同時に、長年所属していたホリプロを今年2月に退所していたことも明らかとなった。

かねてから中国留学に向け準備中で、すでに日本のレギュラー番組も卒業。5月19日に久々の表舞台に出たことで、緊張しているそぶりを見せた。

一時は「こじるり無双」という言葉が世間を賑わせるほど、頭の回転の速さやコメント力が高く評価されていたこじるり。出演本数でも女性タレント部門で1位に上り詰めたことがあったほどだ。

しかし2020年8月、漫画「キングダム」(集英社)の作者・原泰久氏(47)との熱愛を週刊ポストがスクープ。出会った時点で原氏にはまだ妻がいたことから、こじるりの“略奪疑惑”が囁かれるようになった。

記事内では原が独身になってからの交際だったとする関係者コメントがあり、原氏も自身のTwitterで同年3月に離婚していたと公表。だが離婚から熱愛報道までの時期が近かったため、そこから彼女の好感度は一気に落ちることとなる。

また今回の結婚も、出会った時点で北村氏はまだ既婚者だったという。やはり文春オンラインの報道でも“重複期間”は否定されているが、不信感を抱く声は少なくない。

コラムニストのおおしまりえさんは、「あれほど“賢さ”が評価されて好感度も高かった小島さんが、気づけば“したたか”と批判を受けるようになった。そこには、ターニングポイントがあったように思う」と話す。また彼女を見ながら感じる、「したたかさ」と「賢さ」の違いについても聞いた。

小島瑠璃子が好感度を一気に落としたのは略奪疑惑ではない

小島さんが好感度を一気に落とすこととなったのは、やはり原氏との“略奪愛疑惑”が報じられたことでしょう。ただ、あの熱愛報道自体が彼女の好感度を一気に落としたわけではありません。

彼女はあの報道から「赤裸々キャラ」を見せることで、出演番組で多数の恋愛観を語っていきました。そのキャラ変が、結果として好感度を下げることとなったのではないでしょうか。

例えばバラエティ番組「グータンヌーボ2」では、「付き合う前に致します」といった発言が大きな話題となりました。当時は話題も集めたことで成功と見えましたが、結果として相手(原氏)の顔が視聴者に想起されたことで、彼女の好感度は下がることとなります。

そもそも、小島さんのファン層は圧倒的に男性です。そのファンに対して恋愛に対する生々しさを醸し出す発言は、キャラ変の布石だったのかもしれませんが、やや方向転換しすぎた気がします。

■あのとき、自分の言葉で真実を語ったら違ったのではないか

そもそも小島さんは原氏との熱愛が出た際に自分の言葉できちんと事実を語ることなく、バラエティでの赤裸々発言へと移行しました。

振り返れば“釈明なし”の歯切れの悪さは疑惑を残したまま奔放さだけ視聴者に伝えることとなり、不快な気持ちを露わにする層が増えてしまったのかもしれません。

今の時代、多くの人が“疑惑”に対して不寛容です。そうした空気があれば、面倒でも「事実は白だ」と自分の言葉として発信しておく。それが、問題を収束させる力となります。

その代表として最近筆者が思うのは、元AKB48の篠田麻里子さん(37)の“不倫疑惑”報道です。

彼女は数々の証拠(らしきもの)がネットに流出している状況があるにもかかわらず、「不倫の事実はない」とはっきり明言しています。

多くの人が「それは無理筋だろう」と思ったかもしれませんが、結果としてなんだかんだ問題は収束。彼女も新たな道を歩み始めているではありませんか。現在の芸能界が不倫に不寛容である状況を見ても、「否定しきる力」の強さを目の当たりにしたのでした。

小島さんも原氏との関係に疑いが持たれていたなら、一度どこかで明言しておけば好感度の急低下は防げたのかもしれません。

■「したたか」と「賢い」の違いはどこにある?

「したたかさ」と「賢さ」の違いはどこにあるのか。彼女を見たときに思うのは「計算」や「保身」や「損得勘定」といった、自分に向く意識の強さによって分かれるのではないかということです。

小島さんはとても賢かった反面、行動の裏にある目的がどこかで透けるような感覚を見る側に与えていました。それがより露呈し始めたのが、あの熱愛報道からの発言やキャラ作りだったのかもしれません。

人妻となって中国進出し、新たな活路を見出す小島さん。はたして、中国ではどう受け止められるのでしょう。個人的には相性が良さそうな気もしますが、彼女が日本凱旋する日を待ちたいと思います。

(文:おおしまりえ)