2020年にウィリアム皇太子が環境保護のために立ち上げたアースショット賞。深刻化する温暖化問題に真剣に取り組みつつ希望を忘れない、つまり楽観的な姿勢で解決策を追求していくことをポリシーにしている。この賞がYouTubeとタッグを組むことが明らかになった。新聞「デイリーメール」によると2年間のパートナーシップを結び「世界中から寄せられた緊急でありながら楽観的なストーリーによって、気候変動に対する行動を促す」コンテンツを発表していく。具体的にはミニドキュメンタリーや賞のファイナリストとのQAセッションなどを制作していくという。

YouTubeはパートナーシップの一部として「アースショットプライズのYouTubeチャンネルが成長していけるようにサポートする」とも。それにより参加型のサステナビリティコミュニティを構築。アースショット賞が気候変動に関心を持つ若い世代や世界中の視聴者に働きかけられるように支援していくと発表している。

YouTubeのヨーロッパ&中東&アフリカ部門のトップを務めるペドロ・ピナは「持続可能性は私たちにとっても、YouTubeをホームとするクリエイターや視聴者にとっても重要だ」「私たちのビジョンはYouTubeを地球の気候危機に対する認識や教育、行動のための世界的な目的地にすることだ」とコメント。アースショット賞と提携することで「この問題について権威のある専門家の声を世界に届けられる」と語っている。

一方でアースショット賞のCEOのハンナ・ジョーンズも「この賞は地球を修復するための革新と変化を奨励するためのもの。世界最大のプラットフォームの1つであるYouTubeと提携することで本当にグローバルな意味でそれを実現できる」とパートナーシップを評価している。年々注目度を増しているアースショット賞。3年目になる今年の授賞式は1年目のロンドン、2年目のボストンに続いてシンガポールで開催されることも決定している。多くの人にとっておそらく一番身近な動画サイトであるYouTubeとのコラボレーションで賞の活動内容がより広まるのは間違いなし。どんなコンテンツを発表していくのか楽しみにしたい。