ジェームズ・キャメロン、新『ターミネーター』の脚本の完成は「AIの動向しだい」

もっとリアルなAIに滅亡させられるのか?
映画『タイタニック』や『アバター』などで、ハリウッド映画を代表するジェームズ・キャメロン監督。一番の出世作はやっぱり、『ターミネーター』シリーズですよね。
恐ろしい未来のAI
『ターミネーター』は自我に目覚めた人工知能「スカイネット」が世界を核ミサイルで滅ぼし、反旗を翻す人間のリーダーを少年時代に抹殺しようとターミネーターを過去に送る物語。
現在は6作品とドラマが主な映像作品ですが、キャメロン監督がメガホンを握ったのは最初の2作だけ。しかし彼の熱意はまだ潰えておらず、現在新しい脚本を書いているのだそうです。
今は世相を見て様子見
先日開催された「Dell Technologies World 2023」に、ゲストとして招かれたキャメロン監督。
Technology is a vital partner in accelerating innovation - James Cameron on how tech is helping the film industry advance @ #DellTechWorld. pic.twitter.com/9aDD4jeC8Q
- Dell Technologies (@DellTech) May 24, 2023
そこでは新作の脚本について、「AIの方向性が明確になるまで保留にしている」と語りました。
BREAKING: James Cameron has just said he's begun writing a new #Terminator movie. He's holding off on finishing it until the direction of #AI becomes clearer though. Source: Dell Tech World Conference 2023 pic.twitter.com/tcFCUSxKff
- Avatar Guy (@TheAvatarMovies) May 24, 2023
身近な存在になったAIだけど
「ChatGPT」に代表されるように、2023年は誰もが気軽にAIにアクセスできる時代になりました。大絶賛急成長中の技術ですが、まだまだ100%信頼ができるものではありませんし、懐疑的だったり身構えている人も少なくないでしょう。「AI=人類の敵」というイメージは、1984年に作られた1作目のせいだと思うのですが…AIは今ほど馴染みのあるものではなく、当時の人々にとって遠い存在でしたからね。
『ターミネーター』は先取りしすぎたが故に、やっと時代が追い付いた映画です。監督はもしかしたら、ネガティヴなイメージを植え付けてしまった責任を取ろうと考えているのかもしれませんし、妄想で設定をでっち上げてもすぐ看破されてしまうようになったので、粗探しをされないよう細心の注意を払いたいのかもしれません。もしくは最も現実的な技術や世間の反応を踏まえた上で、最新鋭のAIを考え出すのかもしれません。
監督はどの段階まで見据えるつもりか分かりませんが、とにかく次回の『ターミネーター』は、AIがもっと身近になった世界が背景になるんじゃないかと思われます。いっそのこと、AIに脚本書いて貰うってのはどうでしょうね?
その頃シュワちゃんは?
『ターミネーター』といえば、T-1000を演じた俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの顔が真っ先に思い付くくらい、切っても切れない関係です。現在Netflixでスパイ・アクション/コメディーシリーズ『FUBAR』に出演中のシュワ氏は、「役柄がマッチすればマーベルに出るのもやぶさかでない」と話しているそうな。
ドン・チードル主演の『アーマー・ウォーズ』に、チタニウムマンとしてシュワ氏が出るかも? という噂があるようですが…もしかしたら、それを踏まえて匂わせたのかもしれません。『ターミネーター』の前に、マーベルでの活躍が見られるでしょうか?
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Source: Instagram, Twitter (1, 2), MOVIEWEB via Futurism, Men's Health, CBR (1, 2) via Boing Boing