5月29日未明、静岡県焼津市内で発生した死亡ひき逃げ事件を受け、警察は逃走したとみられる車を焼津市内で発見し、押収したことが捜査関係者への取材で分かりました。警察は、この車に乗っていたとみられる男女が何らかの事情を知っているとみて話を聞いています。

<伊豆川洋輔記者>

「34歳の会社員の男性が車にひかれ、死亡したひき逃げ事件。発生から1日が経ち、新たな動きがありました。こちらの焼津警察署に逃走したとみられる車が押収されているということです」

29日午前1時15分頃、焼津市岡当目の市道で「人が倒れている」と通りかかった人から警察に通報がありました。倒れていたのは吉田町片岡の会社員の男性(34)で、頭などを強く打ち病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。現場には車の「フォグランプ」の部品が落ちていたことから、警察はひき逃げ事件として捜査しています。

30日、事件が起きたとみられる時間帯に現場に行ってみると…

<伊豆川洋輔記者>

「通報のあった時間帯の現場はかなり暗いです。特に男性が倒れていた場所は、街灯と街灯の間で、さらに暗いです」

近所の住民によりますと、死亡した男性の実家は事件現場のすぐ近くで、男性は焼津市内で酒を飲んだ後、実家に戻る途中で事件に巻き込まれたということです。

<近所の人>

「(家まで)歩いて数十歩のところで、非常に残念。本当に気の毒。国道150号を通ると信号があるが、こういう生活道路は信号がない。そういう意味でここは通りやすい。特に駅に行く人は」

“抜け道”として使われることが多いという市道で起きた死亡ひき逃げ事件。進展がありました。

警察が“事件車両”として押収した白い車。捜査関係者によりますと、29日、パトロール中の警察官が焼津市内でフォグランプの部分が故障した白い車を発見。この車の損傷部分と落ちていたフォグランプの部品が一致したことなどから押収したということです。

この車には複数の男女が乗っていたということで、警察はこの男女が何らかの事情を知っているとみて話を聞いています。