ベネディクト・カンバーバッチ、ボブ・ディランの伝記映画に実在の歌手役で出演

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ベネディクト・カンバーバッチが、ボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown(原題)』で実在の米フォーク歌手ピート・シーガーを演じることが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

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ボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown(原題)』

もともと、この伝記映画は『Going Electric』のタイトルで企画が進んでいたが、ディランの代表曲「Like a Rolling Stone」の歌詞から取った『A Complete Unknown』へ変更に。監督を務めるジェームズ・マンゴールド(『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』)が、カンヌ国際映画祭にてベネディクトの参加を発表した。

本作の舞台は、1965年7月に野外フェスの先駆けとなった有名な「ニューポート・フォーク・フェスティバル」。その当時、フォーク・ミュージック界の旗手として注目されていた若きディランがエレキギターを抱えて登場し、後に“ロックが誕生した瞬間”と呼ばれた伝説的なステージで、ロック界の風雲児として変貌を遂げていく姿が描かれる。

ベネディクトが演じるピート・シーガーは、20世紀半ばのフォーク・リバイバル運動で中心となった人物。1950年代の初めにはウィーバーズのメンバーとしてヒット作を放ち、1960年代にはプロテストソングのパイオニアとして国際的な軍縮や公民権運動を推進した。自身の音楽に政治的なメッセージを込めたピートの音楽に、ディランは大きな影響を受けたという。

これまでにベネディクトは出演作で本格的に歌を披露したことはないが、実在のフォーク歌手役を演じるとなれば、間違いなく映画でその歌声を耳に出来そうだ。ちなみに、ベネディクトは米バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のスキットで歌ったことがある。

『A Complete Unknown』にボブ・ディラン役で主演するのは、『君の名前で僕を呼んで』『DUNE/デューン 砂の惑星』などで人気のティモシー・シャラメ。ディランと恋仲になるシルヴィー・ルッソ役でエル・ファニング(『THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』)、フォーク歌手のジョーン・バエズ役でモニカ・バルバロ(『「トップガン マーヴェリック』)が出演する。

ベネディクトがピート・シーガー役を演じる映画『A Complete Unknown(原題)』の米国公開日は未定。(海外ドラマNAVI)