ヤクルト・村上宗隆を兄に持つ日大・村上慶太がリーグ戦初安打初打点!「これからも頑張ってやろうという気持ち」

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【東都大学野球・春季リーグ戦】

○ 日大 7 − 2 駒大 ●

(24日・上尾)

 日大は駒大に先勝し、1部残留を決めた。ヤクルト・村上宗隆内野手を兄に持つ、村上慶太内野手(1年・九州学院)が8回に代打で登場。右前適時打を放って、リーグ戦初安打初打点を記録した。

 一塁に到達した村上は、満面の笑みでガッツポーズを繰り返した。「何とか期待に応えようという思いで打席に立ちました。東都リーグの公式戦初ヒットだったので嬉しい気持ちと、これからも頑張ってやろうという気持ちでした」。5点リードで迎えた8回二死一・三塁から代打で登場。駒大の2番手・西村の6球目、やや真ん中高めに入った直球に食らいつき、右前へ運んだ。通算2打席目で「H」ランプをともし、初打点も記録。「先輩方も歓迎してくれましたし、ものすごく嬉しかった」と胸を撫で下ろした。

 持ち味の積極打法がようやく実った。19日の中大2回戦に代打で初出場するも、「緊張して上がってしまっていて。全部のボールに手を出してしまった」とリーグ戦初打席は空振り三振に倒れていた。「今日は気持ちは熱く、頭は冷静に」と自らに言い聞かせ、指揮官の起用に応える一打を放った。片岡昭吾監督は「チャンスでもう1点欲しくて、しっかり振れるバッターということで(代打に)指名しました。結果が出てくれて本人も良かったと思うんですけど、チームも勢いに乗った。いいバッティングをしてくれた。いいところで結果を出してくれたので、これからも期待しています」とその実力を十分に認めた。

 新たな一歩を踏み出し「次の試合もしっかり初球からどんどん振っていって、期待に応えられるように頑張っていきたい」と村上。兄が主戦場とする神宮で快音を響かせる日も、そう遠くはないはずだ。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)