楽天モバイルが新料金プラン「Rakuten最強プラン」を発表!6月1日より提供

楽天モバイルは12日、都内およびオンラインにて「楽天モバイル プレスカンファレンス」を開催し、同社が移動体通信事業者(MNO)として自社回線(以下、楽天回線)を構築して提供している携帯電話サービスにおいて新料金プラン「Rakuten最強プラン(ラクテン サイキョウ プラン)」( https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/saikyo-plan/ )を発表しています。

Rakuten最強プランは2023年6月1日(木)に提供開始され、現在提供している料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」を利用している人も同日より自動的に適用されるとのこと。月額基本料はRakuten UN-LIMIT VIIと同じで月間高速データ通信容量が0〜3GBなら月額1,078円(金額は記載がない限り税込)、3〜20GBなら月額2,178円、20GB以上なら無制限で月額3,278円となります。

一方、現在のRakuten UN-LIMIT VIIでは楽天回線エリア以外では日本国内ではパートナー(国内)回線(以下、au回線)のローミングサービスにて月5GBまでは追加料金なしで高速データ通信が使え、月5GBを超えても最大1Mbpsで利用できるようになっていますが、新たに楽天回線だけでなau回線でも楽天回線と同じ料金体系で利用でき、月額3,278円で無制限となります。

そのため、Rakuten UN-LIMIT VIIではau回線の高速データ通信量が月5GBを超えた場合に速度制限を解除するデータチャージが1GB当たり660円で提供されていましたが、Rakuten最強プランでは提供が終了され、他にもau回線におけるデータ残容量通知やデータ高速モードの提供が終了となります。

またすでに紹介しているように6月1日からはKDDIとのau回線によるローミングについて新協定が適用され、これまでローミングの対象エイラに含まれていた一部インドア(地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設など)やルーラルエリア(地方などの閑散地域)に加え、従来までは含まれていなかった東京都23区や名古屋市、大阪市を含む都市部の一部繁華街のエリアを新たな対象となります。

これにより、楽天回線エリアの人口カバー率は2023年4月時点で98.4%まで達してはいましたが、新たにデータ使い放題な人口カバー率は楽天回線エリアとau回線エリアを合わせた99.9%となるとのこと。ただし、利用周波数帯については従来と同じく4G(FDD-LTE方式)の800MHz帯(Band 26)のみとなっています。

なお、Rakuten最強プランにおいても「公平なサービス提供のため、速度制限の場合あり。環境により速度低下する場合あり」 と記載されており、Rakuten UN-LIMIT VIIでは以前に月40GBを超えると制限されていましたが、現在は撤廃されているものの、場合によっては速度制限が課せられる可能性はあります。


楽天モバイルでは楽天回線による正式サービス「Rakuten UN-LIMIT」を2020年4月に開始し、これまで楽天回線エリアにおけるデータ通信は使い放題、専用アプリ「Rakuten Link」での音声通話・SMSも無料で月額3,278円(金額はすべて税込)で使えるワンプランで提供してきました。その後、何度かRakuten UN-LIMITをアップグレードし、現在は昨年7月より提供されているRakuten UN-LIMIT VIIによって月3GB以下なら月額1,078円、月20GB以下なら月額2,178円、使い放題で月額3,278円となっています。

一方、これらのRakuten UN-LIMITシリーズでは楽天回線エリア以外ではau回線のローミングサービスにて月5GBまでは追加料金なしで高速データ通信が使え、月5GBを超えても最大1Mbpsで利用できるようになっていました。今回、au回線を提供するKDDIとのローミング協定が6月より刷新されることに合わせて料金プランもRakuten UN-LIMITシリーズから新たなRakuten最強プランにアップグレードされます。






Rakuten最強プランでは前述通りにRakuten UN-LIMIT VIIと同じく月3GB以下なら月額1,078円、月20GB以下なら月額2,178円、使い放題で月額3,278円となっていますが、これは楽天回線エリアだけでなくau回線エリアで使っても同じとなり、Rakuten UN-LIMIT VIIなどであったau回線エリアにおける高速データ通信量に対する制限が撤廃されます。なお、Rakuten Linkでの音声通話・SMSはRakuten最強プランでもカウントフリーですし、テザリングの利用についてもこれまで通り特に制限はありません。

またRakuten最強プランが提供開始される6月1日よりau回線によるローミング協定も刷新され、新協定ではau回線のローミングサービスの対象エリアが新たにこれまで含まれていなかった東京都23区や名古屋市、大阪市を含む都市部の一部繁華街も追加され、楽天回線エリアとau回線エリアを合わせると人口カバー率が99.9%となるとのこと。これにより、繁華街の特にビルの影などの高周波数帯が回り込みにくい場所でも通信しやすくなるということです。



料金プランRakuten UN-LIMIT VIIRakuten最強プラン
データ容量楽天回線:制限なし
パートナー回線(国内):5GB/月
※容量超過後は最大1Mbps
パートナー回線(海外):2GB/月
※容量超過後は最大128kbps
楽天回線:制限なし
パートナー回線(国内):制限撤廃

パートナー回線(海外):2GB/月
※容量超過後は最大128kbps
データチャージパートナー回線(国内):1GB/660円
パートナー回線(海外):1GB/500円
パートナー回線(国内):提供終了
パートナー回線(海外):1GB/500円
データ残容量通知パートナー回線(国内・海外):400MB、0MB到達時パートナー回線(国内):提供終了
パートナー回線(海外):400MB、0MB到達時
データ高速モード「my楽天モバイル」アプリより設定可能パートナー回線(国内) : 提供終了
パートナー回線(海外) : 継続
データ使い放題人口カバー率98.4%(楽天回線のみ)99.9%(楽天回線+パートナー回線(国内))

その他、プレスカンファレンスではRakuten Linkのパソコン(PC)向けデスクトップ版をようやく今年8月にリリース予定であることやワンクリック申し込みなども発表されました。ワンクリック申し込みは楽天IDをすでに取得し、クレジットカードが登録されている場合、楽天IDでログインしていればワンクリックで楽天モバイルが申し込めるというもの。

また質疑応答では楽天回線エリアとau回線エリアの切り替えについてもプレスカンファレンスに登壇した楽天モバイル 代表取締役会長の三木谷 浩史氏から言及があり、これまでも楽天回線エリアからau回線エリアへ移るときは問題なかったものの、au回線エリアから楽天回線エリアへ戻るときに多少のラグが発生することがあるとのことですが、このようなこともKDDIとの技術的な協力によって解消されていくと説明していました。




なお、新協定でもau回線利用時の楽天モバイルからKDDIに支払われるローミング費用の単価についてはすでに紹介したKDDI代表取締役社長の高橋誠氏が語っていたように値下げされているわけではないということで、単純にRakuten最強プランではこれまでのRakuten UN-LIMIT VIIよりも楽天モバイルにとっては費用が増えることになります。

これまで楽天モバイルではau回線によるローミング費用が大幅な赤字原因だとして楽天回線エリアを積極的に広げ、au回線のローミング対象エリアを順次楽天回線エリアに切り替える方針を取っており、その影響によってau回線のデータ通信量の割合が2020年第1四半期(Q1)時点で33%もありましたが、その後、2021年Q1時点で25%、2022年Q1時点で11%、2023年Q1時点で5%と6分の1まで減少していました。





記事執筆:memn0ck


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