Panasonic、新製品を加えたKAIROSやST 2110での映像制作ソリューションを展示[NAB2023 Booth]
パナソニック コネクトブースでは、ライブ映像制作の「KAIROS」、リモートカメラ、ロボティクスと組み合わせたIP映像制作ワークフローなどの最新映像技術を展示。業務の効率化とクリエイターの創造性を支援するソリューションを提案している。
ST 2110 Production Ecosystem
スタジオカメラとKAIROSをST2110で繋いだ展示。スタジオカメラの新商品であるPLマウントのスタジオカメラ「AK-PLV100」、4Kスタジオカメラ「AK-UC4000」、スタジオカメラ「AK-HC3900」を展示。AK-HC3900はカメラヘッドから直接ST2110を出しており、またPTZカメラのAW-UE160もKAIROSと直接ST 2110経由で接続した展示となっていた。
コンパクトライブスイッチャー「AV-HSW10」
新製品の小型スイッチャー「AV-HSW10」。AW-HS50の後継機で、コンパクトな本体の中にIP対応を導入。入出力はSDI×4本、HDMI×1本、IP入力×2本の計7本構成となっている。IPについてはSRT、NDIに対応。ブースでは、マルチビューでリモートカメラからSRTで映像を引っ張っていた。出力はSDI×2本、HDMI×1本 IP出力×2本、UVC出力に対応しており、パソコンと接続することでウェブカメラのように使用することも可能だ。
AW-HS50の設計思想を踏襲しブラッシュアップすることで、高い操作性、堅牢性も実現。使いやすさにこだわった本体ボタンとT型フェーダー、オンスクリーンディスプレイ表示により、AW-HS50からさらに使いやすくなっているという。
PTZ Camera Systems
パナソニックのリモートカメラは15周年を迎えた。ブースでは高感度のセンサーを搭載して像面位相差オートフォーカス(PDAF)も実現した「AW-UE160」を展示。今秋には全天候型屋外も含むリモートカメラ「AW-UR100」が発売となる。
AW-UR100では、光学式画揺れ補正(O.I.S.)、電子式ROLL補正(E.I.S.)、パンチルト式画揺れ補正(D.I.S.S.:Dynamic Image Stabilizing System)の3つの揺れ補正を搭載し、ブースでは揺れ補正のデモを行った。外の強い風やポール状の振動などが効果的に抑制される仕様になっているという。
リモートカメラ内蔵自動追尾機能
文教向けの自動追尾の展示(リモートカメラ内蔵)。自動追尾機能を内蔵することで、よりシンプルなオペレーショを実現し、また運営面ではより低コストでシステムを構築することが可能だとしている。今までは同社では外部からの制御を行う自動追尾を行ってきたが内蔵することで応答性が向上し、より高速な動きに対しても追従するようなシステムになった。
KAIROS第2世代となる新メインフレーム(Kairos Core 200)「AT-KC200」
新製品の「AT-KC200」の動作展示では、KAIROSを使い、スクリーンマネジメントとカメラのスイッチングのデモを行った。展示エリア正面の3面繋いだディスプレイにはKAIROSから映像をし、ブース左右のディスプレイにもKAIROSで合成した映像を出力。また、ブース内にある全てのカメラ映像をST2110のIP信号でKAIROSに入力し、実際にスイッチングするデモも行った。
KAIROS Cloud Service
KAIROS Cloud Serviceは、KAIROS(オンプレミス)と同様のスイッチングのアプリケーションをクラウド側にも展開できるのが特徴。他社のサードパーティ製サービスと組み合わせて、ストリームの入出力をした上でインターネット上を通って集めた映像をクラウドのスイッチャーの中で映像を加工し、エフェクトをかけて配信するというサービスを展開していきたいとしている。サービス自体はスイッチャーの部分とクラウドの映像を集めて開始する部分という形で提供している。
IT/IPプラットフォーム「KAIROS」
ライブ映像制作に対応するIT/IPプラットフォーム「KAIROS」のハンズオンデモを公開。KAIROSは幅広い入出力に対応する、ライブ映像スイッチング向けのオープンアーキテクチャシステム。柔軟性、拡張性を特徴とし、GPUの許容する限りシーン数やレイヤー数を事実上制限なく合成できることで臨場感、没入感のある演出を低遅延で実現可能としている。
NAB2023では、新機能のタッチコントロールパネルSWオプション(ソフトウェアキー)「AT-SFTC10G」を紹介。オペレーターの実演に加え、無限のレイヤー&シーン作成、Canvas機能などKAIROSの柔軟で多彩な機能の体感が可能。また、クラウドを活用したリモートプロダクションを参考出展する。
動画RAW出力やProRes 422HQ、外部SSD記録にも対応する「S5 Mark II X」(S5M2X)
新開発の24.2Mフルサイズセンサーを搭載したS5 Mark IIのスペシャルエディション「S5 Mark II X」を展示。動画RAW出力やProRes 422HQの外部SSD記録にも対応し、プロフェッショナルユーザーに応える高いクオリティの映像制作が可能。さらに、プロフェッショナルの道具として撮影現場に溶け込む重厚感あるLUMIX初のブラックデザインを採用。カメラとスマートデバイスで手軽にライブ配信を可能にするIPストリーミング機能にも対応している。
GH6対応のサードパーティ製リグ「KONDOR BLUE」
GH6はLUMIXとして初めてProRes 422 HQの内部記録、そしてファームウェアバージョンで外付けUSBドライブ(SSD)に対応。このSSDの固定に便利なのがケージ「KONDOR BLUE」で、SanDisk USB-Cレコーディング用PRO-BLADE SSDハンドルを使えばトップハンドルにSSDを収納して使用が可能になる。